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幸ひ
「幸ひ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幸ひの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「式部小路」より 著者:泉鏡花
いて、 「私は却って、その顔も見ないから、ちっとも夢のように思われんでなお困る。
幸ひ貴老が見えてから、あの苦しむのが聞えないから……」 「私のその、御経読誦が、....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
て鳴き、いまだ人間の捕らえて、籠裏に蟄居せしむるがごときことあるを知らざりき。不
幸ひとたび先生の網羅にかかり、この籠裏に入りしより、食を得、飲を求むるにおいては....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
巾に沁む 命薄く刀下の鬼となるを甘んずるも 情は深くして豈意中の人を忘れん 玉蕭
幸ひに同名字あつて 当年未了の因を補ひ得たり 犬川荘助 忠胆義肝|匹儔....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
先生で、これを小耳にはさんだから、なるほど、オレも然らばこのへんで自殺はやめて、
幸ひ店はまだ売れ残つてゐるのだから、オレも天才をさがして千客万来もうけてやらう。....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
かつた。彼はヨタ者と握手をして、手をふつて別れると、忽ち快い睡気を催して、物蔭を
幸ひ、その場へグタ/\、ヒロシの切なる懇願もあらばこそ、前後不覚にねむつてしまつ....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
専務の方もうるさがつて十五分の映画芸術論もやらなくてもいゝやうな顔付だから、これ
幸ひと十五分の出勤も省略して、月給日だけ出掛けて行く。尤も、家にゐて脚本を書いた....
「わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
のたすかりのことを第一に忘れてはをりませぬ。また、慈善の心も忘れてはをりませぬ。
幸ひ多少の富ができたなら、父母と同じやうに、他の人々をも幸せにすることが出来るで....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
しょう》なる一、二の例証のみ。余は甚《はなはだ》しく憤りきまた悲しみき。然れども
幸ひにしてこの悲憤と絶望とはやがて余をして日本人古来の遺伝性たる諦《あきら》めの....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
へ飛び行く。 やがては雪も降り来《きた》らむ―― 今|尚《なお》、家郷あるものは
幸ひなる哉《かな》。 東も西も、畢竟《ひっきょう》詩人の嘆くところは一つであ....
「ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
ら、おそらく辻潤や高橋新吉のやうな本格的のダダイストになつたにちがひない。それが
幸ひ(だか不幸だか知らないが)一つの昂然たる貴族的精神によつて、今日まで埋没から....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
程には あはれなる胸よ十とせの中十日おもひ出づるに高く鳴るかな いつしかとえせ
幸ひになづさひてあらむ心とわれ思はねど 人妻は七年六とせいとなまみ一字もつけずわ....