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「幸便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幸便の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
石狩川」より 著者:本庄陸男
けば二三日のち、開拓使ご用船がクシュンコタンに向けて出帆する由、そなたに取っても幸便と思われる、それについて、はなはだ差出がましくは存じたが、便乗の手つづき取っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、遠近より馬市に来たる者群り候うち、ふと下総の木更津の者といふのに出会ひ、これ幸便と、燈下に句々の筆を走らせて、右馬買ひの者に托し申候。 馬と申せばこの道中は....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
、衣冠制度《いかんせいど》のため歟、両様混雑して分明ならず。恰《あたか》も倹約の幸便《こうびん》に格式《かくしき》りきみをするがごとくにして、綿服の者は常に不平....
興津弥五右衛門の遺書(初稿)」より 著者:森鴎外
|隈本の城下に在住候えば、この遺書御目に触れ候わば、はなはだ慮外の至に候えども、幸便を以て同家へ御送届|下されたく、近隣の方々へ頼入り候。某年来|桑門同様の渡世....