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「幹事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幹事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文放古」より 著者:芥川竜之介
タンなのは好《い》いけれども、お屠蘇《とそ》も碌《ろく》に飲めない癖に、禁酒会の幹事をしているんですって。もともと下戸《げこ》に生まれたんなら、禁酒会へはいるの....
婦系図」より 著者:泉鏡花
の為ではないが、同じこの十二日の夜、道学者坂田礼之進は、渠が、主なる発企者で且つ幹事である処の、男女交際会――またの名、家族懇話会――委しく註するまでもない、そ....
吉原新話」より 著者:泉鏡花
、もう古いんですよ、私のように。」 と笑いながら、 「民さん、」 と、当夜の幹事の附添いで居た、佐川|民弥という、ある雑誌の記者を、ちょいと見て、 「あの妓....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
「ですが先生、これで四度目でございますよ。半年とたたない間に、第一に電気学会の幹事会に爆弾を抛りこまれて幹部一同が惨死をする。次はS大学の工科教授室の連中が、....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
も釣のようなわけで、深い意味もわからず、その団体に暴力を以て加盟させられた。一味幹事の統制ぶりは、実に美事であった。いろいろな別働隊が組織され、各隊は迅速に、行....
軍用鼠」より 著者:海野十三
某夫人に代ってニヤリと笑い、ここでまたペンを置いた。そして紙巻煙草に手を出した)幹事森博士夫人と谷少佐夫人とによって福引が読みあげられ、それぞれ奇抜な景品が授与....
化鳥」より 著者:泉鏡花
手にも取らないで、口のなかに低声におよみなすったのが、市内衛生会委員、教育談話会幹事、生命保険会社社員、一六会会長、美術奨励会理事、大野喜太郎。 「この方ですか....
良夜」より 著者:饗庭篁村
心配の間に成長したれど悪びれたる所なく、内気なれど情心あり。主公は朋友の懇親会に幹事となりてかの夜、木母寺の植半にて夜を更して帰途なりしとなり。その事を言い出て....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
てがわれ、ここに泊ることとなった。 どういう仕事をするのかというと、王立協会の幹事との間に作成された覚書の今に残っているのによると、「講師や教授の講義する準備....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
方は他人|交ぜず……姉さん一所においでなさい。この槙村先生と二人きりです。勿論、幹事の方から宿も指して寄越したし、……これでも、こんな土地……違った……」 と....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
静かにしろ」と罵声を浴びせ掛けられた。 数年前|物故した細川風谷の親父の統計院幹事の細川広世が死んだ時、九段の坂上で偶然その葬列に邂逅わした。その頃はマダ合乗....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
たちまち雨。逆風激浪、インド洋の真面目を現す。昼間、喫煙の競走あり、夜間は余興会幹事慰労のために懇親会あり。飲酒放歌、深更に及ぶ。昨今の気候は夏服にて不寒不熱、....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
大隈侯の銅像の前に五、六千の学生が集った。今は故人の安達正太郎君という雄弁会の幹事が出て、開会の辞をやり、次いで私が決議文をよんで、さてこれから私が演説を始め....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
学が軍閥官僚に利用されてはいけない」との決議文を朗読したまではよかったが、雄弁会幹事戸叶武君が演説を始めようとすると、突如、相撲部、柔道部の部員が襲いかかってき....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を作成した。もちろん、根本理論は前年度のものと変化はないのである。当時、陸軍大学幹事坂部少将から熱心な印刷の要望があったが、充分に検討したものでもないので、これ....