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幹部候補生
「幹部候補生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幹部候補生の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「未帰還の友に」より 著者:太宰治
》「賢察」も及ばぬところであった。 ざッざッざッという軍靴の響きと共に、君たち
幹部候補生二百名くらいが四列縦隊で改札口へやって来た。僕は改札口の傍で爪先《つま....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
した発育期には、被教育者即ち学生生徒なるものは、ブルジョア社会の上級下級の公認の
幹部候補生であったし、資本主義の停滞期以後は、彼等の大部分が生涯大してウダツの上....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
の身分が事実上将来に於ても益々この所属を強調することになる筈の、ブルジョア社会の
幹部候補生なのである。世間ではよく学生を「修養」時代と云っているが夫は正しくこの....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
教育する代りに、その内での相当の秀才だけを選抜して教育した方が、ブルジョア社会の
幹部候補生養成としてもズット合理的な筈である。中産階級層以上の家庭なり子供自身な....
「夏の花」より 著者:原民喜
頼み、口で人を使い到頭ここまで落ちのびて来たのである。そこへ今、満身血まみれの、
幹部候補生のバンドをした青年が迷い込んで来た。すると、隣の男は屹《きっ》となって....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
へ三人の姉弟妹のお客です。二十二、十九、十六という。けさはおKちゃんの兄が豊橋へ
幹部候補生の学校で来ているのが、休暇で福島へかえったのが、かえりにより。この家の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
人志望のものでなくても、いずれはみんな軍隊の飯を食わなければならんし、その場合、
幹部候補生になるには、やはり中学時代の履歴がものをいうのだから、自重するにこした....
「光は影を」より 著者:岸田国士
彼女のアパートへ週に一、二度|隙をぬすんで会いに行く間柄となつてしまつた。彼は、
幹部候補生あがりの軍曹であつたが、収容所では、外国語学校中途退学の語学力がものを....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の罪にあらずして制度の罪である。 この経験とドイツ丸呑みよりの覚醒が自然今日の
幹部候補生の制度となり、面目を一新したのは喜びに堪えない。 しかし未だ真に徹底....