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「幼君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幼君の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
とを勧めたと云う話や、秀吉発言の際、勝家声を荒らげて、己れの意に逆うことを責め、幼君を立てて天下を窺う所存かと罵り、更に信雄等が奥へ引退いた後、衆を憚らず枕を持....
南国太平記」より 著者:直木三十五
捨て置けんかも知れぬ」 玄白斎は、仮令《たとい》、斉興の命なりとも、臣として、幼君を呪う罪は、兵道家として許しておけぬと、頑強に考えてはいたが、そのために自分....
三国志」より 著者:吉川英治
十余騎に討ちへらされた部下と共に、幾たびか敵の中へ取って返し、 「二夫人は何処?幼君はいずれにおわすぞ」 と、狂気のごとく、尋ねまわっていた。 そうして、四....
三国志」より 著者:吉川英治
と、鏡のような眼をいからせて咎めた。 その声に、夫人のふところに眠っていた幼君の阿斗が泣きだした。侍女たちは怖れてみな片隅に打ち慄えている。しかし、さすが....
私本太平記」より 著者:吉川英治
まいた」として、ただちにその晩、小壺ノ浦でふたたび高氏に別れて去ったのも、じつに幼君又太郎時代からの傅人だった右馬介なればこそだった。高氏の腹の中に入った者のよ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とあれば、先陣に出て、一死を惜しむものではございませぬ」 「いやいや、そちなどは幼君のおそばにあって、どんな乱軍の中でも離れてはならん。したが新参の兵は、ことご....