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「幼少〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

幼少の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「じゅりあの・吉助」より 著者:芥川竜之介
彼杵郡《そのきごおり》浦上村《うらかみむら》の産であった。早く父母に別れたので、幼少の時から、土地の乙名三郎治《おとなさぶろうじ》と云うものの下男《げなん》にな....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
られよう。自分の眼から見れば、今の修理も、破魔弓《はまゆみ》こそ持たないものの、幼少の修理と変りがない。自分が絵解《えど》きをした絵本、自分が手をとって習わせた....
「或る女」より 著者:有島武郎
床の中で倉地に足のひどく冷えるのを注意されたりすると不思議に思った。肩の凝るのは幼少の時からの痼疾《こしつ》だったがそれが近ごろになってことさら激しくなった。葉....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
、白糸は渠の物語るを待てり。 「私は金沢の士族だが、少し仔細《しさい》があって、幼少《ちいさい》ころに家《うち》は高岡へ引っ越したのだ。そののち私一人金沢へ出て....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
がうの念の無いものは無い筈であるが、身に多くの係累者を持った者、殊に手足まといの幼少者などある身には、更に痛切に無事を願うの念が強いのである。 一朝｜禍を蹈む....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
を、憐れみとも愛ともつかぬ涙ぐましい心持ちでながめつづける。それは君が妹に対して幼少の時から何かのおりに必ずいだくなつかしい感情だった。 それもやがて疲労の夢....
「親子」より 著者:有島武郎
事ができるというものでございますから……私は御覧のとおりの青造ではございますが、幼少から商売のほうではずいぶんたたきつけられたもんで……しかし今夜ほどあらぬお疑....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
よりては少しも感ぜぬのがある、又年齢によりて相違がある、而して其赤色に飛着くのは幼少な猫程早く稍や老いたるは甚だ遅かった、又或猫は赤にも白にも青にも何の感興を起....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
チパチッとした線香花火が、つい頭の上の山々を飛び廻っているのですから。……手前、幼少の頃など、学校を怠けて、船で淡島へ渡って、鳥居前、あの頂辺で弁当を食べるなぞ....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
淫魔を却けられむことを哀願しき。お通の心は世に亡き母の今もその身とともに在して、幼少のみぎりにおけるが如くその心願を母に請えば、必ず肯かるべしと信ずるなり。 ....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
の出営を許されたるにぞ、渠は父母無き孤児の、他に繋累とてはあらざれども、児として幼少より養育されて、母とも思う叔母に会して、永き離別を惜まんため、朝来ここに来り....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
るが如きものを表現して喜ぶ傾向を有するのである。されば玩具や人形は、単に無智なる幼少年の娯楽物に非ずして、考古学人類学の研究資料とも見るべきものである。茲におい....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
んど知識の問題として比較的容易に解決ができるが、支配階級の教育機関によつて我々が幼少のころから執念ぶかくたたき込まれた彼らの御都合主義の理念は、それが道徳の名を....
「迷信解」より 著者:井上円了
たがってその現象も異なるに至るわけじゃ。例えば、その地の昔話に犬神の伝説ありて、幼少のときより聞き込んでおるものが精神の異状を起こすときは、その記憶が内に動きて....
「活人形」より 著者:泉鏡花
。 病人は苦痛を忍びて語り出だしぬ。 我は小田原の生にて本間次三郎という者。幼少の折父母を失いければ、鎌倉なる赤城家に嫁ぎたる叔母の許にて養われぬ。仮の叔父....