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幽霊火
「幽霊火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
幽霊火の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耳無芳一の話」より 著者:小泉八雲
る。しかしその海岸一帯には、たくさん不思議な事が見聞きされる。闇夜には幾千となき
幽霊火が、水うち際にふわふわさすらうか、もしくは波の上にちらちら飛ぶ――すなわち....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
いた高塀の内側が朦朧と光に照らされていることで、その仄かな光の色が鬼火といおうか
幽霊火といおうか、ちょうど夏草の茂みの中へ蝋燭の火を点したような妖気を含んだ青色....
「黄金の腕環」より 著者:押川春浪
前方に当り一個の驚くべき物を発見した、それは地上三尺ばかりの所に、一点の青い光が
幽霊火の如く輝いて居るのである。 露子はギョッとして立止った、今頃この淋しい林....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
走りいるなり、されど余の驚きしはその事にあらず、見よ! 見よ! 断雲の絶間より、
幽霊火のごとき星の照らす甲板上には、今しも一団の黒影入り乱れて闘いおるなり、人数....
「迷信解」より 著者:井上円了
その体より離れ、水素に合して光を放つに至る。それゆえに埋葬地などにては、俗にいう
幽霊火なるものを見るのである。また、沼のごとき、水のたまりて流れず、草木、魚虫等....