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「庁舎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

庁舎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空中墳墓」より 著者:海野十三
「おお、こりゃ天文台だ」 と相良が低く叫んだ。私達は黙っていた。 自動車が庁舎の前のゆるい勾配を一気に駈け上ると、根賀地が第一番に広場の砂利の上に降り立っ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
と思われるのである。昨夜の今暁であった。踏査した新しい支配地の貸付を、開拓使の仮庁舎に出頭して懇請しなければならない。そういう相談が一決したのが昨夜の深更。また....
スポールティフな娼婦」より 著者:吉行エイスケ
待つために多額の復興資金が庁より付与され、ルネッサンス式の建築の黄金塔のそびえる庁舎を中心にして、外観の美を競うようにグランド・ホテルは白い影を水に映し、鉄筋に....
超人間X号」より 著者:海野十三
にげるけれど、猫がいないから探しているんだ」 混乱のうちに、めりめり音がして、庁舎《ちょうしゃ》がさけだした。 このとき、最後の避難者《ひなんしゃ》がにげだ....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
田あたりの昔の居留地に最も多く、現在もかなり遺っている。 川口町では、旧大阪府庁舎などは最も代表的のものと思う。私はいつも、茂左衛門橋から、あるいは豊国橋の上....
源氏物語」より 著者:紫式部
ちの所へ手紙だけは送っていた。六条の御息所《みやすどころ》は左衛門《さえもん》の庁舎へ斎宮がおはいりになったので、いっそう厳重になった潔斎的な生活に喪中の人の交....
望郷」より 著者:服部之総
るのだが、いつ建ったものか聞きもらした。だがこの赤煉瓦の先代の建物である開拓使本庁舎は、ドームのてっぺんたかく青地にまっかな星一つある開拓使旗をひるがえして、絵....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
大阪市に満足して平気でいたのである。 太陽の光線が、煤煙のために妨げられて、市庁舎の窓まで届かないものだから、池上市長と関助役は昼間も電気燈をつけて執務せねば....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
めうおおお……めう……めうおおお…… それこそまた濡れ鼠になって、向うの向うの庁舎の方へと、いっさんに駈け出す私たちであった。 * 大陸的な樺....