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広告主
「広告主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広告主の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
たからって己を罪に巻きこむことはできまい。ことに、己のことは、わかっているのだ。
広告主は己をあの獣の所有者だと言っている。彼がどのくらいのところまで知っているの....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
うか。東洋新報はかねがねこの種の記事で売っており、おまけに「オリンピア」は大事な
広告主である。よろしくたのみますと、わざわざ営業部からの依頼もあったのだ。 編....
「読書法」より 著者:戸坂潤
版屋が原稿料を払うのであるから、広告の意味を有っている)。新聞の広告についても、
広告主の出版屋や新聞社の営業の方では、記事とは別な「広告」だと考えているかも知れ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
銭銀貨が溜《たま》ってゆく。これを持って逃げ出したらどんな罪になるのだろう……。
広告主はみんな受取を持って来るから、広告がいつまでたっても出ないとなれば呶鳴りこ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
当ってみたところ松山という家も杉田という家もちゃんとあったけれど、その当人はこの
広告主ではなく、本当の
広告主は別にあった。それに頼まれて名前を貸しただけのことで....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
利害に制約されねばならぬのは当然であるが、そこから又間接に、一般の報道自身がこの
広告主の利害に制約されることとなる、この点が重大なのである。少なくとも広告取引先....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
二、三日した夕方だった。ベントレイ婆さんが顔色を変えて私たちの部屋の戸をあけて、
広告主の日本人が来たから、出てきてこんどはひとつ大いに口で推薦してくれという。何....
「自殺を買う話」より 著者:橋本五郎
青年のものに限る。××町野々村――。 私が驚いたのは、その要件の奇抜よりも、該
広告主の姓名に於てだ。××町と云えば、かの墓場と酒場の青年画家、私には親しい友人....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
「これは恐ろしい脅迫だ!」 私はじっと考え込んだ。 「だが真相はこれで解った。
広告主が持主なのだ。貨幣の本の持主なのだ。それを盗んだのが佐伯氏だ。それで佐伯氏....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
なことを考えついたのも、おれだった。これは随分当って、新聞は飛ぶように売れ、有料
広告主もだんだん増えた。 もっとも、こう言ったからとて、べつだん恩に着せようと....
「日蔭の街」より 著者:松本泰
た。 三 翌日の午後、私は思掛けぬ手紙を受取った。それは前日の
広告主からの返事である。 ――拝啓、 貴書拝見仕候、御面談致し度に付この状着次....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
げんにこの通り生きている。新聞なんて凡そ出鱈目だ」 「なるほど。ところでこの死亡
広告主はつまり、あなたなんでしょう」 信吉がすかさずきくと、紳士は微笑一つ見せ....