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広幅
「広幅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広幅の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お蘭というべっぴんが思いついて、江戸紫に今のその鹿の子絞りを染めさせ、袋仕立ての
広幅にこしらえさせて、ふっさりふさのように結んでたらしたぐあいがいかにもいきで上....
「だるまや百貨店」より 著者:宮本百合子
。四年前の恐慌からこの町だけでも相当な機屋が片はじから倒産し、機械をとめている。
広幅ものの輸出羽二重や人絹を織っていたこの山陰地方の町の機屋は、直接アメリカの恐....
「海流」より 著者:宮本百合子
段の中途で一人は上に一人は下に立ち止って顔を向けあって何か喋っている、両方ともが
広幅帯をきっちり胸のところにしめていたり。ふだん主に洋服で暮しているここの学生は....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の代り一工夫して、これまでの一丈二尺もあるのをやめて、短いのにうすく真綿を入れて
広幅のままおなかをまき、夜中もそれをややゆるめにして眠ることをはじめたら、段々効....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
っといかつい顔をしていると、私は思った。彼はまだ、例の談判にやって来た時の上等な
広幅羅紗の一着を着ていたが、それは、泥土でよごれたり、森の鋭い茨で裂けたりして、....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
二家族がその地代で生活をすることが出来、そして両者はいずれも、住宅、家具、馬車、
広幅布、絹製品、綿製品等に対して大きな需要を有つことであろう。この地所の所有者は....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
軍装の憲兵が警戒している。その中央を海軍大臣の御案内で、大統領閣下は燕尾服に赤い
広幅の勲章のリボンを斜めに飾って、令夫人御同道にて入場あらせられるのを、私は外交....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
このうえもなく異様な服装で立っていた。黒い甲斐絹をイタリア風に裁断したドレスが、
広幅の黄金の帯で飾られ、|開きにした袖には、緋縁どりが施してあった。このドレスは....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
な形になったものを羊歯状と呼ぶこともある。また枝の幅が広くなることもあってそれは
広幅六花ということにする。これらの枝の出方は主として出来る時の水蒸気の供給の過大....