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「広広〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

広広の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
比叡」より 著者:横光利一
広場の端に立って下を見降ろした。早春の平野に包まれた湖が太陽に輝きながら、眼下に広広と横っていた。 「まア大きいわね。わたし、琵琶湖ってこんなに大きいもんだとは....
罌粟の中」より 著者:横光利一
中では、もっとも大きな料亭だった。おそらくヨーロッパの中でも屈指のものかと思える広広とした壮麗さで、朱色の大天蓋を拡げた庭園では薔薇の周囲を巻き包み、朝から人人....
旅愁」より 著者:横光利一
宿の中では、階下にあった浴槽が二階の中央に変っていて、高く突出した展望のよく利く広広とした位置を取り、どことなく外国のテラスに似た明るい美しさが好ましかった。 ....
トロッコ」より 著者:芥川竜之介
葉のたまっている場所もあった。その路をやっと登り切ったら、今度は高い崖の向うに、広広と薄ら寒い海が開けた。と同時に良平の頭には、余り遠く来過ぎた事が、急にはっき....
ある神主の話」より 著者:田中貢太郎
ことを思い出してその年の秋船も網も捨てて西へ向って出発した。 水が枯れて河原の広広とした大きな河が来た。勘作はこの河ではないかと思って、渡船場におりようとする....