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広東
「広東〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広東の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
広東《かんとん》に生れた孫逸仙等《そんいつせんら》を除けば、目ぼしい支那の革命家....
「星座」より 著者:有島武郎
套の襟を立てて、黙然として坐っていた。床の上を足を動かすたびに、先客の喰荒らした
広東豆(南京豆のこと)の殻が気味悪くつぶれて音をたてた。車内の空気はもとより腐敗....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
そこへ置きっぱなしにしたまま、自転車にひらりとうちまたがると、ペダルかき鳴らし、
広東《カントン》郵便局まで電信をうつために力走また力走をつづけるのであった。 ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
いての最も古い記事は、アラビヤの旅行者の物語にあると言われていて、八七九年以後|
広東における主要なる歳入の財源は塩と茶の税であったと述べてある。マルコポーロは、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
云います。こんなたぐいを穿索したら、各地方にいろいろの面白いものがありましょう。
広東製の竹彫りの人形にもなかなか精巧に出来たのがあります。一つの竹の根でいろいろ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
んだ。本当の支那人でそんな馬鹿な名をつける奴はないからね。」 この友人は、近く
広東へ乗込む孫逸仙一行の先発隊として、あしたの朝上海を出発するのだった。したがっ....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
か分らないといっている」 「赤ちゃんのときは、何語を話していたのかね」 「それは
広東語だ。もっとも、博士がまだ片言もいえないときに、
広東人の金氏が拾い上げて、博....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
うか) 阻塞気球は風に揺れていた。 (おれは旅人らしい。わが家は、きっと、遠い
広東省かどこかにあるのであろう) 中国と思えば、ふと「
広東省」という地名が、頭....
「火薬船」より 著者:海野十三
、それほどでもないよ」 ハルクがはじめて口をきいた、しかも片言ながら、とにかく
広東語で……。そして二人は、しっかり握手をしてしまったのである。そこで、さしもの....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
て空襲されるとしたら、一番どこからされ易いの」 「それは第一が中華民国の上海とか
広東とかいった方面から。第二は露西亜のウラジオから。第三は太平洋方面あるいはアラ....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
目だ! 江蘇浙江は毎日戦争の防備をしているし、福建と来たらなおさら盛んだ。四川、
広東は? ちょうど今戦争の真最中だし、山東、河南の方は? おお土匪が人質を浚って....
「女侠伝」より 著者:岡本綺堂
のなかにこんな話がある。」と、K君は語り始めた。「前清の乾隆年間のことだそうだ。
広東の三水県の県署のまえに劇場がある。そこである日、包孝粛の芝居を上演した。包孝....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
留地にして洋館並立す。その州外に着するや、岸頭にわかに市を成し、その声囂々たり。
広東一路泝。 (
広東への路は珠江をさかのぼる。船を住まいとする幾万艘をみつつ行く....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
らないが、二階の客の勘定を下へ伝えるときに聘珍楼の主人はこうどなる。ここの主人は
広東人だった。中華料理屋の店は活気があるが全く騒々しい。日本女の仲居は二、三人い....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
はっきりと解ったのです。 五日雨上午寄静農 小峰夫人来 とある。実は魯迅さんは
広東の中山大学の文学部長であったのだが、蒋介石の乱暴にとても堪えられないで脱出し....