広義[語句情報] »
広義
「広義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
なお仏教語として品を呉音《ごおん》で読んで極楽浄土の階級性を表わす場合もあるが、
広義における人事関係と見て差支ない。上品、下品の対立は、人事関係に基づいて更に人....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
立たぬものだ。 ○演技指導の本質の半分は「批評」である。 ○演技指導について少し
広義に記述しているといつかそれは演出論になる。 ○演技指導について少し末梢的に記....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
正十三年十二月、渋柿) * 古典的物理学の自然観はすべての現象を
広義における物質とその運動との二つの観念によって表現するものである。 しかし、....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
ば生とは何か、生の拡充とは何か、僕はまずここから出立しなければならぬ。 生には
広義と狭義とがある。僕は今そのもっとも狭い個人の生の義をとる。この生の神髄はすな....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
人々であるかと思われる。 芸術としての文学と科学 文学も科学も結局は
広義に解釈した「事実の記録」であり、その「予言」であるとすると、そういうものとい....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
なく、哲学やイデオロギーからくるのでもなんでもなくて、全編の律動的な構成からくる
広義の音楽的効果によるものと思われる。 この映画の視覚的要素で著しく目立ったラ....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
いろいろな細かな分類ができる。しかしこれらの特殊な目的で作られた映画でも、それが
広義における芸術的価値のないものであれば、それは決してその目的を達することができ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
も」というので、強めて詠歎をこもらせたとすべきであろう。 この御製は恋愛か或は
広義の往来存問か。語気からいえば恋愛だが、天皇との関係は審かでない。また天武天皇....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
単に牙彫と限られた会の名を附ける主意のものでなくして、日本の彫刻家の集合でもっと
広義な意味のものであると思うのであったわけであります。 すると、或る人は、 「....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
、岩魚にしてもエゾイワナにしたところが、オショロコマの陸封されたものであるから、
広義にはイワナ類はすべてオショロコマの地方的変異種と見なしてよろしい、と解釈され....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
る。必ずしも裁判官や弁護士のような専門的法律家のみの養成を目的としてはいないが、
広義の法律家、即ち「法律的に物事を考える力」のある人間を作ることを目的としている....
「熱情の人」より 著者:久保栄
」「森有礼」「西山物語」「金玉均」も、また先生の最後の筆になる「毛剃」の改作も、
広義に解釈すれば自由劇場の延長であり継続であって、日本劇界の進展が、大劇場の普通....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
憐なる哉。これが高山植物の女王なるべしといえば、水姓氏|頷ずき、嘉助氏も頷ずく。
広義の高山植物は樹木をも含めるが、狭義の高山植物は草花也。その草花の長さ一、二寸....
「若き姿の文芸」より 著者:小川未明
巧が拙であっても尚お、輝きと、此の若やかな姿とを持っている。 すべての芸術は、
広義の意味のヒュマニティに立脚している。知的分子もあるに相違ないが、情緒の加わら....
「春心」より 著者:田中貢太郎
い、やあい、痴やあい」 七つか八つに見える子が駈けて来た。それは広栄の一人子の
広義で、広巳の可愛がっている甥であった。
広義は広巳の方へ隼のように駈け寄った。一....