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広言
「広言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
広言の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
されて、そのままに助けて置いたをありがたいとも思わずに、女にむかって人もなげなる
広言を吐き散らしたそうな。やい、食らい肥りの貧乏公家とは誰がことじゃ。おれの前で....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
こりゃ、町役人」 「………」 畠違いの者が邪魔っけだと言わぬばかりに罵ったその
広言の手前、いたたまれない程に恥ずかしくなったものか、さしうつむいて返事も出来ず....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
、 「たかが妖怪ではござらぬか。何んの兇変など受けますものか」 「いやいや夫れは
広言というもの。現に此処に純八殿が災難を受けられたではござらぬか」 「拙者の言葉....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
気の毒じゃが、然らば拙者があの引き出物頂戴致そうよ。指を銜えて見ていさっしゃい」
広言吐きながらのっしのっしと現れたのは、鎮西の八郎が再来ではないかと思われる、六....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
……額の三カ月傷こわかろうが、とっては食わぬ。腕一杯、踏んで来られたらどうじゃ」
広言にくしとはやったか、右の一槍が、夜目にもしるくスルリと光って、 「えいッ」 ....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
「彼奴烏啼は、この家を三日間思うままに使用したじゃないか。すると彼奴はかねての
広言に従って、私に対して使用料を払うべきだ。……どこにその使用料を置いていっただ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
行けば、この事件はきっと解けるにきまっているんですから……」 帆村はいつになく
広言した。一同は、どたどたとこの部屋から出ていった。それから賑やかさは玄関に移っ....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
ら、堺の町の何人衆とか云われ居る指折、物も持ち居れば力も持ち居る者。ことに只今の
広言、流石は大家の、中々の男にござる。貴殿御所持の宝物、如何ようのものかは存ぜぬ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、 「イヤ、どうも。敵もさるもの。一筋縄では手に負えぬ曲者です。アタクシも社長に
広言をはいた手前がありますから、かくなる上は討死の覚悟で一戦を交えることに致しま....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
接自己弁護の言い方で語られていないだけ、この表現には実感がある。つまり、彼、自ら
広言するほど身持ちは良くないにしても、大して悪いことはしていないし、できもしない....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ね、あの日庄右衛門は庭へ下り立ち、陣十郎と立ち合った。立ち合って見て庄右衛門は、
広言以上に陣十郎の剣法が、物凄いものであることを知り、内心胆を冷やしたが、娘の澄....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
いうちに江戸へ送った。駕籠の脇には久助が力なげに附添って行った。彼が大師の茶屋で
広言を吐いた頼政の鵺退治も、こんな悲しい結果に終ったのである。お蝶の死骸はもちろ....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
つけて、 「ヤイ。ホラブン。キサマ日頃大きなことをぬかしてけつかッたが、今日こそ
広言通りの手並を見せてもらわねばならんぞ。キサマあの山犬をしずめてしまえ。今にな....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
したが、その自序の中で「演説の数と地方遊説の多いことは現代政治家中第一」とあえて
広言した。私は全国をブチ歩き、ラジオにもよく出るので私のガラガラ声が大衆の周知の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ものに過ぎない。 私は常に人様の前で「軍事学については、いささか自信がある」と
広言しているが、このように真相を白状すれば誠に恥ずかしい次第である。日本に於ける....