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床中
「床中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
床中の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
もう空襲もなく、静かなり。終戦するなどとは、あの頃全く思わざりしが……。 ◯臥
床中読みたるもの、左の如し 一、子規著「仰臥漫録」その他 二、寺田(寅彦)先....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
死だ。先ア見たまえそれ血の文字が歴々と残ッて居る」此傷ましき語を聞きて余は直ちに
床中を見廻すに成るほど死骸の頭の辺に恐ろしき血の文字あり MONIS の綴りは死....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
福岡名物、全市無礼講の松囃子が盛大に催されて賑った。 翁の門下の人々は高齢で臥
床中の翁に赤い頭巾と赤い胴衣を着せ、俥で東中洲「菊廼屋」(今の足袋の広告塔下ビー....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、気をしっかりもって居りますから感心です。きょうは父がおなかをわるくして二階で臥
床中。私は食堂でこれを書きます。風の音がストーブの中でボーボーいっている。 (....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の内側をガラス戸へ突込んで深く切り、小さい動脈を切ってしまって、手術をうけ目下臥
床中です。あのひとは今年の正月はスキーに行って右肩を雪につき込んでくじいてしまっ....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
分が悪いと言って、床に就いているというのであるから、もし伊豆山に果たして糸子が臥
床中であるとすると、その糸子がにせ物であるか、あるいは春日町の空家で発見された糸....
「黄昏の告白」より 著者:浜尾四郎
ストルを出して妻を殺そうかどうしようかと迷っていた僕だ。僕はね返りばかりしながら
床中で悶々としていた。ところが三時頃だったろう。台所の方で妙な音がするのだ。しか....
「二面の箏」より 著者:鈴木鼓村
病にと泊りに来た、するとあろう事かあるまい事か、夫も夫なら母も母だした事である。
床中に呻吟してこの事を知った娘の心は如何であったろう、彼女はこれを聞てから病も一....