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「底地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

底地の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球を狙う者」より 著者:海野十三
地震観測所へ、いま赴任の途にあるのだ。その観測所では、飯島君という僕の先輩が、海底地震の観測に従事していたが、さきごろ不幸にも急死した。観測は一日もゆるがせにで....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
だ。おいドレゴ君、君も是非行くんだ」 水戸は何時になく昂奮して叫んだ。 異常海底地震 その朝、オルタの港へ、一隻の奇妙な恰好をした船が入って来て、町の人々の....
海底大陸」より 著者:海野十三
いなら、まだそうおどろくにあたらないのです」 「火山でもないとすると――では、海底地震でもが予知されたのですか」 「海底地震でもありません」 「では一たいどうし....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
。威張り腐って歩るけたものだよ。明日は自分が落ちるか知れない。キチガイ地獄のドン底地獄じゃ……スカラカ、チャカポコチャカポコチャカポコ…… 六 ....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
、何を語っているか、それを解くことに懸《かか》っていた。 その年の春、ひどい海底地震が相模湾《さがみわん》の沖合《おきあい》に起り、引続いて大海嘯《おおつなみ....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
往しているのだ、目に見える奴だけがこれだから、もし細菌といった奴なら、それこそ到底地球上の人類ほどもいるかも知れない、それが各猛烈な恋愛をやったり、噛み合ったり....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
合、長編の原稿は、その日その日、一回分ずつ画家の方へ廻されてくるのであるから、到底地方に居据っていては出来る仕事ではないのであった。 そんな事や何かで、ついそ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
合、長編の原稿は、その日その日、一回分ずつ画家の方へ廻されてくるのであるから、到底地方に居据っていては出来る仕事ではないのであった。 そんな事や何かで、ついそ....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
は、慌しい気圧の変化や、小さな波を呑み尽してしまうような大波の出現、雷のような海底地震の轟き――などに気を打たれていたが、やがて、海の階調のすべてを知り尽くして....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
れて刹那に消える家並みの姿、普段見慣れている町だけに、それはげに高熱の幻に浮ぶ水底地獄の絵巻そのまま。 桐油合羽でしっくり提灯を包んだ葬式彦兵衛、滝なす地流れ....
三国志」より 著者:吉川英治
、敵の老兵ども一万も、いつのまにか殿軍の地を退いて消え失せ、間もなくまた、谷間の底地から、約七、八千の蜀勢があらわれ、黄羅の傘蓋を囲んで、悠々、遠くへ退いてゆく....