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店主
「店主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
店主の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
電燈をお消し下さいましな、燭台をそこへ出しておきました。」 と幹事に言う。雑貨
店主が、 「難有う、よくお心の着きます事で。」 「あら、可厭だ。」……と蓮葉にな....
「赤外線男」より 著者:海野十三
間ほど経った其の日の真夜中だった。 それは隅田乙吉と名乗る東京市中野区の某料理
店主だった。彼はそんな商売に似合わぬインテリのように見うけた。警察の卓子の上に拡....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
、いやなことですわ」 と、立花先生は、美しい眉をひそめた。 「金谷先生は、あの
店主が殺されると分っていたら、店の中へはいって、しげしげと見てくるんだったなどと....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
霊のこととて、返事もしないでいたので、気の短いお客さんは憤慨して、奥からでてきた
店主に向い、かの女薬剤師の無礼なことをなじったのであった。 そこで
店主は、一体....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
買えなかったころ、隣組座の横暴もあったけれども、又一方には百個のタバコの五十個を
店主が知人やオトクイに流すということも公然のことであった。然しこのころはタバコ屋....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
は本を買った神田の古本屋へ赴いて本の売り手をきいてみた。帳簿になかったけれども、
店主は本を覚えていて、それは売りに来たのじゃなくて、通知によって自分の方から買い....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
に浮かぶのだ。なつかしい、温い、幾分動物的な感触のまじっている母の愛! 岩波書
店主茂雄君のお母さんは信濃の田舎で田畑を耕し岩波君の学資を仕送りした。たまに上京....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
づけるかどうかを、まだはっきり決めていなかった。ところが、その後間もなく、小山書
店主にすすめられて、同店発行の「新風土」誌上に、その「ほんとうの生活」の一部、「....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
にエリザベス・ジーンという女と結婚して、十人の子を挙げた。その子供等は百姓だの、
店主だの、商人だのになったが、その三番目のミケルが同九一年に、末子のマーガレット....
「想い出」より 著者:佐藤垢石
港の石船であろうか。 翌日は、午後から小田原在足柄村多胡の釣り道具屋へ行った。
店主に頼んで、友釣りの釣り道具一切をこしらえて貰ったのである。 鼻環は、木綿針....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
さわしい装帳で少数の好事の人にのみ示すべきもの、と考える人々も少なくない。岩波書
店主もまたあるいはその一人であられるかも知らぬ。それももとより一理あって自分もそ....
「変身」より 著者:カフカフランツ
、やっとあの連中は朝食のテーブルについているところだ。そんなことをやったらおれの
店主がなんていうか、見たいものだ。おれはすぐさまくびになってしまうだろう。ところ....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
なかそうもいかぬ様である。第一に客種に問題があるのだろう。 以下一々について各
店主人の持つ寿司観の長短を俎上に載せて見よう。 終戦後、闇米屋という女性行商人....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
つ、或いは勧進興行があるなどの場合には、彼らは秩序維持の任に当る。したがって市の
店主からは店銭と称し、また興行の勧進元からは櫓銭と称して、相当の報酬を取る。あた....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ーレス・ハウス」という看板が出ている黒人相手のいかがわしい酒場である。ねえさんは
店主の愛人さんだったのだ。すすめられるままに泊まろうとすると、驚いたことに主人の....