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店開き
「店開き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
店開きの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
せ/\と云うので、銀座三丁目へ引越《ひきこ》したのは二月の二十一日でございます。
店開きを致して僅《わず》か十日ばかり経《た》つ中《うち》に、友之助は店に坐って商....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
あ》いた」のである。 東西屋も雇わず、チラシも配らず、なんの風情もなくいきなり
店開きをしたのだが、もうその日から、質札を売りに来た。ベルの音が隣の家まで通ずる....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
た現地人のカヌーじゃ」 「なんだ、カヌーか。カヌーじゃ、おどかしばえもしないが、
店開きだから、やってみよう」 そして、かねての手筈《てはず》どおりやった。すぐ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に先まわりして、行列の来るのを待ちかまえていたのだ。 名にし負う千本松原……。
店開きにはもってこいの背景だと、たちあがった左膳、ガサガサ藪を分けて松のなかを進....
「一坪館」より 著者:海野十三
ぼくは戦災後、復興の一番のりをするわけだ。よし今日中に店を出そう」 銀座復興の
店開きの第一番を、少年がひきうけるのはゆかいではないかと源一はいよいようれしくな....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
として訳の分らない言葉がとびだす。 とにかく、ギンヤこと風間光枝の什器破壊業の
店開きは、こうして行われた。 そのとき光枝が感じたことは、物を壊すことは、案外....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
うッと派手に飾って、交際も十分に致し、何処に会が有っても芝居の見物でも、斯ういう
店開きが有れば其の様にびらを貼るという様な事でございまして、中々物入の続く商売。....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
いた人の末弟にあたる人だが、生来しまりのない男で、方々でしくじったあげく、俊亮の
店開きのことを聞きこんで泣きついて来たのを、俊亮が例の侠気と大まかさから、店に使....
「握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
は二、三軒であろう。その一軒に近ごろ立ち上がった「新富本店」および終戦後ただちに
店開きした「新富支店」がある。この本店はその昔、意気軒昂で名を成した名人寿司とし....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
御繁昌なお商人へ往ってお頼みが宜しい」 束「イヤ是非とも願い度いネ、何処の店でも
店開き当日には先方から手前方へ頼みに参り、間違いでも有ってはならんからと、店番を....