庚申山[語句情報] »
庚申山
「庚申山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
庚申山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
っています。この東嶺寺と云うのは松平家《まつだいらけ》の菩提所《ぼだいしょ》で、
庚申山《こうしんやま》の麓《ふもと》にあって、私の宿とは一丁くらいしか隔《へだた....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
』の二種を選んで申し上げることにいたします。馬琴の『八犬伝』のうちに、犬飼現八が
庚申山で山猫の妖怪を射る件がありますが、それはこの『申陽洞記』をそっくり書き直し....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
しに遇ったようだと云ったが、これは左様でげしょう、併し男子山と子持山の間から足尾
庚申山が見える、男子子持の両山の景色などは好いねえ……あゝ子持で思い出したが、お....
「虎」より 著者:岡本綺堂
ろ珍しい猫に相違ないのだから、猫は猫として正直に観せればよかったのだ。これは野州
庚申山で生捕りましたる山猫でござい位のことにして置けば無事だったのだが、そこが例....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
の肉に似ていると思った。 穴熊というのは、南総里見八犬伝の犬山道節が野州足尾の
庚申山で化け猫を退治するとき、猫といっしょにとっちめた山の神のことである。つまり....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
|辟易するを 山精木魅威名を避く 犬村大角 猶ほ遊人の話頭を記する有り
庚申山は閲す幾春秋 賢妻生きて灑ぐ熱心血 名父死して留む枯髑髏 早く猩奴名姓を冒....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
南辺根利村ニ属ス。峻ニシテ登路ナシ。樹木栂椴ヲ生ズ。山脈南方ニ施テハ下野国足尾山
庚申山ニ連リ、東方ハ日光山ニ連ル。 とあるので、サク山の座句山と同一山なることも....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
草鞋を穿いて来なかったのを悔いた。 彼は又、曾て読んだ八犬伝の中で、犬飼現八が
庚申山に分け入るの一段を思い出した。現八は柔術に達していたので、岩の多い難所を安....