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「府庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

府庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
身投げ救助業」より 著者:菊池寛
得を諭されると、この男は改心をして働くといった。それから一月ばかり経って、彼女は府庁から呼び出されて、褒美の金を貰ったのである。その時の一円五十銭は老婆には大金....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
で、紀代子は、 「教護聯盟に言いますよ」 近頃校外の中等学生を取締るために大阪府庁内に設けられた怖い機関を持ち出して、悪趣味だった。 「言いなさい。何なら此処....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
まま保管されていましたが、江戸が東京とあらたまって、町奉行所の書類いっさいが東京府庁へ引き渡された時に、写真なぞはどう処分されましたか、恐らく焼き捨てられてしま....
わが町」より 著者:織田作之助
いの死骸はマニラの婿といっしょの墓にはいるネや」 と、他吉は大声で叫びながら、府庁へ駈けつけ、実は自分は「ベンゲットの他あやん」という者で、ベンゲット道路の道....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ぜられるかと、その夜は碌々眠られなかった。 その明くる日である。夜廻りの邏卒が府庁に出て申し立てた。 「昨夜の二更、大雨の最中に、しかじかの処を廻って居ります....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
定』などいうものが、もう三年も前に、東京警備司令部、東京憲兵隊、東京市役所、東京府庁、警視庁の協議できまっているんだからね。今やっているのは、その後いろいろ変更....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
っても、この辺の景色の中へは必ず顔を出して堀川の景色を引き立てている親分は、今の府庁の建物です。あの円屋根は見れば見るほど古めかしく、長閑な形で聞えています。私....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
らう方がよかろうと、府の警察部へ話してくれました。すると、それを聴きつけたのが、府庁詰の朝日新聞の記者で、さっそくそれを新聞記事にして「秋山さんいずこ。命の恩人....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
日午前二時燐光を発する巨大の怪獣|何処よりともなく市中に現われ通行の人々を脅かし府庁官邸の宅地附近にて忽然消滅に及びたる記事は逸速く本社の報じたるところ読者の記....
最初の出品画」より 著者:上村松園
されたが、まず私ども京都画壇では京都中の出品をその前年の明治二十二年十二月に京都府庁内で府庁の手によって展覧に供され、やがてそれを一まとめにして東京に荷送りした....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
の夷地には普通の行政を施すことが出来難い事情があったものと見え、同年十月一日の国府庁の張紙には、「国中の事に於ては秀衡・泰衡の先例に任せ、其の沙汰を致すべきもの....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
が組織せる三升会は、七月七、八の二日間、新富座に慈善興行を催し、その純益金を東京府庁に寄附す。つづいて新富座もみずから発起して、十、十一の二日間、慈善興行を催せ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
い。 「だって、列車がないから仕方がないじゃないか! 」と言うと、 「では『京都府庁に打合せのことあり』としてくれ、そうすれば旅費を支出する」と答える。 「よし....
四つの都」より 著者:織田作之助
先生にも相談したところ賛成して下すったのでね、実は今日これから直ちに大阪へ帰って府庁の厚生課へ行って……というのは、親爺がね……」 江藤、庄平の饒舌にすこしく閉....
わが町」より 著者:織田作之助
い。わいの死骸は婿といっしょの墓にはいるねや。」 と、他吉は大声で叫びながら、府庁へ駈けつけ、実は自分は「ベンゲットの他あやん」という者で、ベンゲット道路の道....