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度を越える
「度を越える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
度を越えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
理由がわかって来る。一般に上品に或るものを加えて「いき」となり、更に加えて或る程
度を越えると下品になるという見方がある。上品と「いき」とは共に有価値的でありなが....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
して、義務のうちにしかと足をふみしめ得る者は、世にあまりない。苦悶《くもん》の限
度を越える時には、最も確固たる徳操も乱されるものである。ジャン・ヴァルジャンは再....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
こう暑くなっては、科学者もしぶしぶと実験室から匍い出さずにはいられない。気温が華氏八十
度を越えると脳細胞中の電子の運動がすこし変態性を帯びて来るそうだ。そんなときにう....
「リラの手紙」より 著者:豊田三郎
扁桃腺だと高を括っていると、翌朝は愈々苦しくなり、肺炎を惹き起していて、熱が四十
度を越えると、原稿、原稿とうわ言をいい初めていた。久能が意識を戻すと、青江が傍に....
「教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
が髪でも飾るとか、あるいはお白粉を付けるとか、衣類を美麗にするとか、それにしても
度を越えると堪らない。されど程好くやっておくなら、益《ますま》すその美色を発揮し....