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度支
「度支〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
度支の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
外へ出た彼はそのまゝ帰署して根岸刑事に相談しようかと思ったが、思いついて、一
度支倉の留守宅を訪ねて、彼の妻に会って問い質して見ようと云う気になった。彼は水道....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
の敵である。開港政策を是認し踏襲しようとしており乍ら倒れかかった江戸大公儀を今一
度支え直さんために、不可能と知りつつ攘夷の実行を約して、和宮の御降嫁を願い奉った....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
末社どもに用談すんだと申してくれ。そしてすぐに吉原《なか》へゆくゆえ、乗物の、支
度支度」
九
雪之丞も、つねづねならば、仲の町のお供なぞは、平に辞退するの....
「新しいアジアのために」より 著者:宮本百合子
ソヴェト同盟の国境、朝鮮、満州をふくむ中華人民共和国、ビルマ、シャム、マライ、印
度支那、フィリピン、とアジアの地図に描かれているどの国々をみても、こんどの戦争で....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
係のものがありますがどうかしら。御参考までに。『日本・支那・西洋』後藤末雄。『印
度支那と日本との関係』金永鍵(この人は仏印の河内《ハノイ》、仏国東洋学院同本部の....
「光は影を」より 著者:岸田国士
まア」とひと言、それきりですませたかつたのである。 ほんとうのところ、彼は、印
度支那の岸を船がはなれ、ポーレットの姿が南の空のなかに消えたとき、なんとも言えぬ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
て、
「婆や婆や、お前はまたこの「安南王」をとり入れなかったのね。折角あの人が印
度支那からようやく買ってきたものを、枯らしでもしたら粗末にでもしたようで妾が困る....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
広く棲んでいて、朝鮮西海岸、釜山沖、九州の玄海灘、中支から南支、海南島から佛領印
度支那方面にまで分布していて、支那海一帯はトロール船の活躍場所である。 だが、....
「中支遊記」より 著者:上村松園
お迎えをうけた特務機関長がお話好きで、あれこれと時間を過ごしたのだが、話が丁
度支那芝居のことにおち、それでは一度御覧なさいということになり、秘書を案内に貸し....
「審判」より 著者:カフカフランツ
なことをいくらか答えたが、イタリア人はまず支店長と握手し、次にKと握手し、もう一
度支店長の手を握って、二人に見送られながら、半分だけ彼らに身体を向けるだけだが、....
「西航日録」より 著者:井上円了
び三井物産会社支店を訪い、馬場氏に面し、日新館にて河合、甲賀両氏と手を分かち、印
度支那汽船会社の便船瑞生号(Suisang)に転乗し、午後五時、ペナン(Pena....
「上海」より 著者:横光利一
かったことなんですが、銭さんこれをどんな風にお考えになりますか。馬来や暹羅や、印
度支那では、昔から今にいたるまで、中国人が経済的実権を握っているところですから、....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
吾々は日本人でありますから、出来るだけ日本的なものを育てるべきだと思います。丁
度支那の国では支那のものを、印度では印度のものを活かすべきなのと同じであります。....
「アンケート」より 著者:大倉燁子
を聞きました。それがいかにもグロテスクで怪奇味があり興味があったので、急にもう一
度支那小説を読んでみたくなり、支那文学大観の聊斎志異などをくりかえしてみて大変に....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
なければならなかった不当の損失の代償を、この次の時代、またその次の時代が二度か三
度支払ってくれることだろう**……。 *原注――この文章はベートーヴェン百年祭の....