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座下
「座下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
座下の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
って居る彼が組頭の恵比寿顔した爺さんが眼を霑まして見て居る。頭上の星も、霜夜も、
座下の荒莚も忘れて、彼等もしばし忘我の境に入った。やがてきり※と舞台が廻る。床下....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
り少し禿げ、両鬢霜ようやく繁からんとす。体量は二十二貫、アラビア種の逸物も将軍の
座下に汗すという。両の肩怒りて頸を没し、二重の顋直ちに胸につづき、安禄山風の腹便....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
おまえの顔には妖気が満ちている。いったい、ここへ何しに来たのだ」 喬生は、その
座下に拝して、かの牡丹燈の一条を訴えると、法師は二枚の朱い符をくれて、その一枚は....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
先生は顔色なし。まずは御報知まで 艸々。 四月十一日金 虚子先生
座下 ○ 明治三十九年四月二十八日(葉書) 拝啓 毎月清国南京へ送....
「法然行伝」より 著者:中里介山
仏の要旨を説き聞かせたので聖光房の高慢の心が直ちに止み、長く法然を師として暫くも
座下を去らずに教えを受けた。 建久九年の春には法然から撰択集を授けられ、 「汝....
「三国志」より 著者:吉川英治
彼は、朝に出仕して、呂布の見えない隙をうかがい、そっと董卓の閣へ行って、まずその
座下に拝跪した。 「毎日のご政務、太師にもさぞおつかれと存じます。※塢城へお還り....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 「おすみになりましたか」 「先生がお帰りになられたらはばかりながらこの書簡を
座下に呈して下さい」 云いのこして、玄徳は堂をおり、関羽、張飛をつれて、黙々、....
「三国志」より 著者:吉川英治
相侵すなく、両国の修交共栄の基礎がここに定まりますように」と、魏王の書簡を孫権の
座下に呈した。 使者の満寵は、やがて歓迎の宴に臨んだ。曹操の書簡を見てからの孫....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ある人は、正面に黒部川の大峡谷を隔てて右には仙人山、左には黒部別山が仏菩薩の金剛
座下ににじり寄る怪獣のように蹲っている其背を蹈まえて、壊裂した金字塔を押し立てて....