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座付
「座付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
座付の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
所 京師四条河原中島 第一場 ――四条中島都万太夫座の
座付茶屋宗清の大広間。二月の末のある晩。都万太夫座の役者たちによって、弥生狂言の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
頁図(第二十五図)は天の一部分、すなわち、三角、アンドロメダ、牡羊、及び魚の各星
座付近における恒星の運動を示すものである。 図の小黒圏は諸星の現在の位置を示す....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
が少なくなかった。手を着けてはならないと井上氏が宣告して置いたにも拘らず、俳優や
座付作者たちから種々の訂正を命ぜられた。我々もよんどころなく承諾した。三幕目の常....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
へえ成程中々ちょっくら分りませんが誠に恐入りました事で、早くお三味線を」 とお
座付が済み、後は深川の端唄で賑かにやる大分興に入った様子、御家老も六十|近いお年....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
き》孫三郎あやつりの常小屋の真向うの中村座は、江戸随一、撰《え》りすぐりの名優を
座付にして、不断の大入りを誇っていたのが、物の盛衰は理外の理、この春ごろから狂言....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
月ごろの雷雨性の不連続線に伴のうて鳩卵大の降雹がほんのひとしきり襲って来れば、銀
座付近が一時はだいぶ暗くなる事であろう。その時が今から的確に予報できればどこかで....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
の父である。この通し狂言の脚色者は何人であるかを知らなかったが、後に聞けばそれは
座付の佐橋五湖という上方作者の筆に成ったのであった。 その当時、私は十六歳、八....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
べき風見とも言うべき流行を満足させんことに候。
かかる特長あるにもかかわらず、
座付きの作者らの嫉妬《しっと》と利己心とは、小生を排斥せんとするやも知れずと懸念....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
はそのせゐなのである。 彼は熱療法の病院を退職すると、その次には浅草の安来節の
座付作者になつて、まつたくどうも、かういふところにも脚本家などの必要があつたのか....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
たものだから、まあともかく脚本を書いて見ろという処まで進むと、沢田は大いに喜んで
座付の行友李風《ゆきともりふう》という作者に書かせてその原稿を我輩のもとへ送り届....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
る。開幕をまつまでの見物人のことまで考えるに至るから、事ここまで思うに至っては、
座付作者でもない私に筆の進むはずがなくなってしまう。第一、劇場も、雰囲気も、どこ....
「市川九女八」より 著者:長谷川時雨
《うわさ》に聞いた二銭団洲を見にいった。出しものは「酒井の太鼓」だったが、あとで
座付き役者から物議が起ったことがあったりした、九女八にはいやな、ききたくないこと....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
れていたのでございましょう。私にはお稽古の合間などに、よく、お芝居の話、それも、
座付きになっていらっしゃる、岩井半四郎一座の話をよく、お聞かせ下さったのでござい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
我の対面の鬼王と鞘当の留女の二役だけで、格別の注意をひかなかった。しかもその後に
座付の芝居茶屋、猿家のうしろ楯を得て、興行ごとに大役を背負うようになったのである....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
私塾の一つに数えられていた。大阪朝日の旧社員の土屋大作や、今は故人となった帝劇の
座付作者の右田寅彦兄弟も同塾であったそうだ。然るにイタズラ小僧の茶目の二葉亭は高....