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座臥
「座臥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
座臥の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「余が翻訳の標準」より 著者:二葉亭四迷
ツルゲーネフ、ゴルキーはゴルキーと、各別にその詩想を会得して、厳しく云えば、行住
座臥、心身を原作者の儘にして、忠実に其の詩想を移す位でなければならぬ。是れ実に翻....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
を思うと、道中の人々に対して、償い切れぬ負担を持っているように思われた。 行住
座臥にも、人のためを思わぬことはなかった。道路に難渋の人を見ると、彼は、手を引き....
「魚玄機」より 著者:森鴎外
ある。 李はしばしば催してかつて遂げぬ欲望のために、徒らに精神を銷磨して、行住
座臥の間、恍惚として失する所あるが如くになった。 李には妻がある。妻は夫の動作....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の如く澄み、且つ穏かな船路でありました。 久しぶりで海に出た清澄の茂太郎、行住
座臥《ぎょうじゅうざが》はなさぬ所の般若の面を脇にかかえて、甲板の上を初めはダク....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
、またクララ・キンベル・ヤングやロンチャニーも好愛し、五月信子や筑波雪子の写真も
座臥に用意して喜べる。こういう風に私は事々物々|総てに親愛を見出すのである。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
、何やら深い瞑想にふけっているようす。
室のまんなかに座を占めたところに、行住
座臥《ぎょうじゅうざが》をもいやしくしない、普通《ただ》ならぬ武道のたしなみが読....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
、そうだった。その上、大そう努力勉強家で、軍書に仏書に聖賢の書に目をさらし、常住
座臥怠るところがない。父道三を憎む以外は、すべてが聖賢の道にかなっているようであ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
したが、「おお、そうそう吹矢筒がござる」 こういって懐中から取り出したのは常住
座臥放したことのない鳥差しの丑から貰ったところの二尺八寸の吹矢筒であった。 「は....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
るところともいえもしよう形容を、と見るその室内は有《も》っていた。 欣々夫人の
座臥《ざが》居住の派手さを、婦人雑誌の口絵で新聞で、三日にあかず見聞《みきき》し....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
ほんとだと思います。何も彼もが師匠は豪いという気がしてる弟子の目には、師匠の行住
座臥すべてが憧れの的であるのは当然だと思います。絵は勿論のことです。ですから弟子....
「わが寄席青春録」より 著者:正岡容
のがある。落語家は浪曲を場違いとばかり一蹴し、浪曲師はまた博徒のような気質が日常
座臥に殺伐にのこって孤立していた。滑稽軽妙な先代重松は門人に始終落語を聴けと言っ....
「料理芝居」より 著者:北大路魯山人
うまい者が社会的成功者であり、下手な者が没落者であることもうなずける。 日常|
座臥、われわれの生活に芝居はついてまわる。料理屋の料理は、料理の芝居であるという....
「法然行伝」より 著者:中里介山
《けさ》などを用意して申さねばなりますまいか」 法然答えて、 「念仏の行は行住
座臥《ぎょうじゅうざが》を嫌わないのだから、伏して申そうとも、居て申そうとも心に....