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庭球
「庭球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
庭球の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「笑う唖女」より 著者:夢野久作
事は一つも無いといってよかった。 彼は完全な両親の愛の中で育ったせいであろう。
庭球以外には何一つ道楽らしい道楽を持っていなかった。もちろん女なんかには、こっち....
「オンチ」より 著者:夢野久作
の到る処に、殺人的な轟音と静寂とがモノスゴく交錯していた。 汽鑵場の裏手に在る
庭球場は、直ぐ横の赤煉瓦壁に静脈管のように匐い付いている蒸気|管のシイシイ、スウ....
「私の経過した学生時代」より 著者:夏目漱石
てもなれなかった。 その他運動と云っても、当時は未《ま》だベースボールもなく、
庭球《テニス》もなかったから、普通体操位のもので、兵式体操はやらなかった。要する....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
プとマネージャーシップ デビスカップ戦に出場のため欧州遠征の途上にあった世界的
庭球選手、早稲田大学商科学生、佐藤次郎氏がマラッカ海峡を航行中の箱根丸から突然行....
「ゴルフ随行記」より 著者:寺田寅彦
類が一体どのくらいあるか数え切れないほどあるらしい。近代的のものでもゴルフの外に
庭球野球|蹴球籠球排球などがあり、今は流行らぬクリケット、クロケーから、室内用に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
《きよ》い住居はまさしく、十四世紀から十六世紀へかけて有名だった一万一千の悪魔の
庭球場と呼ばれるテニスコートの跡に、建てられていたのである。
なおそれらの街路....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
。現状に於てもスポーツの最高エベントは国際試合に限るわけでなく、ウインブルトンの
庭球、又はプロ・ボクシングの世界選手権試合に於けるが如く、人種、国家の如何をとわ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
賀が柔道、大山が弓道、馬田が卓球となっている。むろん、このほかにも、剣道、野球、
庭球、登山、陸上競技、水泳、図書などの部があり、委員の数も各部二名乃至三名ずつで....
「ビール会社征伐」より 著者:夢野久作
名案を出した。 今でも福岡に支社を持っている××麦酒会社は当時、九州でも一流の
庭球の大選手を網羅していた。九州の実業
庭球界でも××麦酒の向う処一敵なしと言う位....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
を食べるのも少なくない。何でも場内で間にあうゆえ、外来の業者はもっぱら魚屋、――
庭球部あり、芸能(長唄・舞踊)部あり。まずまずこれでは、自由平明、少しも暗い影の....
「澪標」より 著者:外村繁
は何事か、了解に苦しむ。急いで寄宿先に帰り、とにかく封筒を開く。差出人は五年生の
庭球部の選手で、石鹿公園で会いたいという。が、私はそれどころではない。帰心で、胸....