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庶流
「庶流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
庶流の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
当って、第一に必要なのはその系図調べである。三条西家が正親町《おおぎまち》三条の
庶流で、その正親町三条がまた三条宗家に発して
庶流になるのであるから、実隆の生家は....
「飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
当っております。天智以前の天皇記と神話は嫡流をヒダへ追って亡して大和中原を定めた
庶流が、その事実を隠したり正当化するために、神話から三十代ぐらいまでの長い天皇物....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
紀孝徳天皇白雉五年の条に、遣唐使判官|中臣間人連老という名が見えていて、中臣氏の
庶流にも間人姓のものがあった事を示している。万葉集の一つに、舒明天皇内野に遊猟し....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
その奥に共同の先祖があったのであろうと推測せられる。或いはその一つが嫡系で、他が
庶流であるのかもしれない。いずれにしてもかくようすの変った親類がある以上、さらに....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
はずのところ、二条為世の手が動いた。嫡家の家名と伝統とにものをいわせ、京極為兼の
庶流であって流罪の人であることを強調して、勅撰集の撰者になることを圧えたのであっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ろ、藤戸ノ渡しで軍功をあげた盛綱いらいの子孫であり、近江の佐々木道誉とは、宗家と
庶流の関係もあるのみならず、この地方では幕府方の大勢力でもあるからだった。 宮....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
にも会い、鹿之介幸盛とも熟談した。また但馬、伯耆、播磨に散在している旧赤松一族の
庶流を訪ね歩いて、 (天下はかならずかく動く。またかくあるべき天下の将来でなけれ....