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廃
「廃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
の「新思潮」の同人になって、短篇を一つ発表した事がある。が、間もなく「新思潮」が
廃刊すると共に、自分は又元の通り文壇とは縁のない人間になってしまった。
それが....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
こんな閑談をかわしながら、狭い往来をぶらぶら歩いて行った。歩くごとに、京の町の荒
廃は、いよいよ、まのあたりに開けて来る。家と家との間に、草いきれを立てている蓬原....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
困の脅威は曇天のように信輔の心を圧しはじめた。彼は大学や高等学校にいる時、何度も
廃学を計画した。けれどもこの貧困の脅威はその度に薄暗い将来を示し、無造作に実行を....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
として、すべて旧弊じみたものが大嫌いだった頃ですから、『いや一向同情は出来ない。
廃刀令《はいとうれい》が出たからと云って、一揆《いっき》を起すような連中は、自滅....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
九一二・一)
その後「一の橋の渡し」の絶えたことをきいた。「御蔵橋の渡し」の
廃《すた》れるのも間があるまい。....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
なりそうで、実ははなはだ当にならない。ウオルタア・ラレエが一旦起した世界史の稿を
廃した話なぞは、よくこの間《かん》の消息を語っている。あれは君も知っているでしょ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
るであろうか? 僕は未だに覚えている。月明りの仄《ほの》めいた洛陽《らくよう》の
廃都に、李太白《りたいはく》の詩の一行さえ知らぬ無数の蟻の群を憐《あわれ》んだこ....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
、清らかに並べてありながら、冷たい埃《ほこり》の臭《にお》いがする、――やはり荒
廃《こうはい》の気が鋪甎《ほせん》の上に、漂っているとでも言いそうなのです。しか....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
郎はこう考えるたびに、どうしても彼の脚だけは隠さなければならぬと決心した。和服を
廃したのもそのためである。長靴をはいたのもそのためである。浴室の窓や戸じまりを厳....
「槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
、自分たちの足もとへ来ては、一間に高さが五尺ほどの鼠色の四角な石になっている。荒
廃と寂寞《じゃくまく》――どうしても元始的な、人をひざまずかせなければやまないよ....
「悠々荘」より 著者:芥川竜之介
それは一つには家自身のいかにも瀟洒としているためだった。しかしまたそのほかにも荒
廃を極めたあたりの景色に――伸び放題伸びた庭芝や水の干上った古池に風情の多いため....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
も「電報」とかいう短篇にやはりこういう感激を描いてあるのを発見した。 「皇国の興
廃この一挙にあり」云々の信号を掲げたということはおそらくはいかなる戦争文学よりも....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
化の発達は到底遅々たるを免れない。 どう考えても、現代の社会政策、国家政策には
廃棄を要するものと、補修を要するものとがなかなかに多い。 例えば社会の治安を目....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
てやった。また自分の属する教会の長老には寺院のお祭りや謝肉祭の光景、コロシウムの
廃跡等をくわしく書きおくり、若い友人にはフランス語の学び方を述べた手紙を送ったり....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
、吉田内閣は、占領政策の行き過ぎ是正と称して、わが国民主化に最も必要なる諸制度を
廃棄して、戦前及び戦時中の諸制度に還えさんとして、反動逆コースの政治を行わんとし....