廃す[語句情報] » 廃す

「廃す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廃すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れない、しかしてそれがために自分が破滅するかも知れないということを心配して寝食を廃するに至った。一人の友人がやってきて、こう言って彼を慰めた。「天地はただ一種の....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
備をしたこともないのであるから、この際とても特に例年と変ったことはない。年賀状は廃するつもりであったが、さりとて平生懇親にしている人々に対して全然無沙汰で打ち過....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
その後出雲氏は蘇我氏に出入し多くの寵を蒙ったが、蘇我氏亡びて親政となるや冗官を廃する意味において忽ち官途を止められた。爾来民間の一勢力として人民に施術をしてい....
死者の書」より 著者:折口信夫
から小な庵室があった。昔からと言うのは、村人がすべて、そう信じて居たのである。荒廃すれば繕い繕いして、人は住まぬ廬に、孔雀明王像が据えてあった。当麻の村人の中に....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
備をしたこともないのであるから、この際とても特に例年と変ったことはない。年賀状は廃するつもりであったが、さりとて平生懇親にしている人々に対して全然無沙汰で打過ぎ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
を兼ねるのも妙であろう、政治あるいは外交に興味を有するが故に他の長所である文学を廃するというは少しも理由にならない、かついやしくも前途に平生口にする大抱負を有す....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
これらの不殺生の原因即ち毎日多くの魚族の命を殺すところの網を焼きあるいはその業を廃するに至らしめた功徳は、正しく私がヒマラヤ山中及びチベット高原においてしばしば....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を愛すると国家を愛すると同様に必要なることを知らざるべからず。余は、この二者の偏廃すべからざることを知るものなり。ゆえに余は、真理を愛すると同時に、国家を愛する....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の度を加え、波濤連山のごとき間を航進す。船の傾動はなはだしきために、一切の余興を廃することとなる。 天風捲句試題此光景、乱山堆裏一船奔。 (上空からの風は海をま....
革命の研究」より 著者:大杉栄
分れていた。六月二十日に民衆をテュルリー宮殿に走らした肉屋のレジャンドルも、王を廃するということは夢にも考えなかった。王はその槍の下に押えている民衆がみんなそう....
貧乏線に終始して」より 著者:小川未明
つゝあるにかゝわらず、社会が、それに仕事を与えないとしたら。夫婦、親子の情を、壊廃するものは何ものでもない。みなこの貧乏あるがためであります。 私は、最も逆境....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
たこともある。かくて明和四年に秋元家が、六万石でここに移封したさいには、城郭の荒廃すこぶるはなはだしくなっていた様子であるが、秋元氏これを修築し、外濠内に三千石....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
べきは、まず何々部落という総括的名称の下に、彼らに対して集団的取扱いをなす事を全廃するのにあると信ずる。 熱心なる読者諸君から余輩に寄せられた多くの意見の中に....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
でありました。もともと差別しているのは一般世間の人々です。したがってその差別を撤廃するのも、また一般世間の人々それ自身でなければならぬはずです。しかるに世人はあ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は当然であり、国防国家の今日、旧時代の残滓とも見るべきかくの如き特権は速やかに撤廃すべきである。中等学校以上に入らざる青年にも、青年学校の進歩等に依り優れたる指....