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廃刊
「廃刊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃刊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
の「新思潮」の同人になって、短篇を一つ発表した事がある。が、間もなく「新思潮」が
廃刊すると共に、自分は又元の通り文壇とは縁のない人間になってしまった。
それが....
「無名作家の日記」より 著者:菊池寛
るのをきいて、いくらか安心した。そして心のうちで山野らの「×××」が、一日も早く
廃刊することを祈った。そして「×××」が、なるべく文壇から注目されないことを祈っ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
いうことが、ほとんど唯一の当面の問題だった。二カ年間続いて来た『近代思想』を自ら
廃刊して、新たに月刊『平民新聞』を起し、それがほとんど半カ年間発売禁止を重ねて、....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
のごとく政論を公にすることなく、これら学者の機関たる『明六雑誌』の類も暫時にして
廃刊し、言論の自由はこれよりようやく退縮の期に臨めり。 第二期の政論 ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
と細かい不義理ができて困っているという話を母親から聞いた。 「行田文学」は四号で
廃刊するという話があった、石川はせっかく始めたことゆえ、一二年は続けたいが、どう....
「久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
気やすめになったのである。ところが、この新聞は、四十五回の私の小説が終った途端、
廃刊になり、稿料は二万円もらわずじまいになってしまった。もっとどんどんさいそくし....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
子の社で働くことに話がきまったが、ちょうど放二たちの社は経営難で、売れない雑誌を
廃刊し、事業を縮小する必要にせまられていたから、この方は面倒がない。渡りに舟と編....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
版界は大動揺を来たした。読書界も、急に落着を失い、或いは方向転換をしたり、或いは
廃刊や出版|止があったりして、それ等のことはどっちかいうと意味なく騒ぎを惹きおこ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
の意欲はどうしても湧いて来なかった。一方、個人雑誌「新風土」も、そのために自然|
廃刊の余儀なきにいたり、何もかもが当分休止という状態になってしまったのである。 ....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
つくままに筆を進めたもので、問題はこれで尽きたわけではないが、二十七年一月同誌の
廃刊により、ひとまずこれだけにとどめて発表することとした。 F・T嬢へ 今....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
罰金三十円、この後もそんなことが屡※あって、結局お前は元も子もなくしてしまい無論
廃刊した。 お前は随分苦り切って、そんな羽目になった原因のおれの記事をぶつぶつ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
売行が面白くなかった上に、やがて日清戦争が起ったためにその維持が出来なくなり遂に
廃刊の止むなきに至った。その当時に起った主要な事件を列挙すると、 浅井|忠氏の....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
を示していると思います。私は「人類の愛」という喜劇を描いています。「生命の川」は
廃刊するのかもしれません。二月号を出すという通知もまだ来ないようなことですから。....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
たから、緑雨に限らず誰との交際にも自ずから限度があったが、当時緑雨は『国会新聞』
廃刊後は定った用事のない人だったし、私もまた始終ブラブラしていたから、懶惰という....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
に『劇場新報』なるものありしが、局外者の編集とて十分に手が廻らず、久しからずして
廃刊したるために、『歌舞伎新報』が更に現われたるなり。 ○三月、新富座の一番目「....