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廃帝
「廃帝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃帝の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
細めて、これは私のオルゴオルだ、なんて、ずいぶん悲惨なことである。古くは、ドイツ
廃帝。または、エチオピア皇帝。きのうの夕刊に依ると、スペイン大統領、アサーニア氏....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
して有職故実を調査する所)の塙次郎という学者はひそかに安藤対馬の命を奉じて北条氏
廃帝の旧例を調査しているが、幕府方には尊王攘夷説の根源を断つために京都の主上を幽....
「死後の恋」より 著者:夢野久作
その前日の勤務中に司令部で、同じような噂をチラリと聞いておりました。……ニコラス
廃帝が、その皇后や、皇太子や、内親王たちと一緒に過激派軍の手で銃殺された……ロマ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
けたし、ムッソリニ邸の門前で一枚の落葉を拾ってくる風流記念心も持ち合わせた。独逸
廃帝も付け狙ってみたし、明方近い巴里のキャバレも覗いた。裏街の酒場の礼儀も覚えた....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
もあろう。モンテ・カアロでは夜どおし張るつもりだ。ムッソリニと握手する。一夕独逸
廃帝と快諾して思い出ばなしを聞く。ナポレオンの死の床も見たいし、ツタカメン王の使....
「新撰組」より 著者:服部之総
年師走以来の暦をくってみるだけでも、品川|御殿山《ごてんやま》英国公使館の焼打、
廃帝故事を調査したといわれた塙《はなわ》次郎の暗殺、京都ではもうひとつあくどくな....
「三国志」より 著者:吉川英治
とを提議されるのか」 董卓は、剣に手をかけて、 「だまれっ。陰謀とは何か」 「
廃帝の議をひそかに計るのが陰謀でなくてなんだ」 袁紹も負けずに呶鳴った。 董....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
え尊氏が光厳(持明院統の先帝)をそそのかして、そのような物を手に持とうと、すでに
廃帝たる院の院宣などは反古にひとしい。天に二つの日輪があろうや」 「げによき御言....