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「廃村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廃村の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
女のふざけ返った濁声《だみごえ》がもれる外《ほか》には、真直《まっすぐ》な家並は廃村のように寒さの前にちぢこまって、電信柱だけが、けうとい唸《うな》りを立ててい....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
おもいの方角に山を下り、猫の子一ぴき入って残らぬ無人郷。七年まえ。 それから、廃村に桃の花が散り、七年の星霜を閲《けみ》した。 長ばなしを終った伴大次郎、女....
転機」より 著者:伊藤野枝
笑声を後にして歩き出した時、私は、この寒い日に、わざわざこうして用もない不案内な廃村を訪ねてゆく自分の酔狂な企てを振り返ってみると、今の橋番の言葉が、何か皮肉に....