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廃疾
「廃疾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃疾の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「失楽園殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を投じた、天女園癩療養所があるので、橋を渡る人達といえば、悉くが憂愁に鎖された、
廃疾者かその家族に限られていたからであった。 所が三月十四日のこと、前夜の濃霧....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
はいったい何をしにやって来たのか?――それでも近代の社会では、芸術はそれらの不具
廃疾者なしには済ませられなかった。なぜなら、彼らは金銭や新聞雑誌をもっていたから....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、話しきたった言葉である。
そしてまた、我々はあえて主張するが、社会上の奇形と
廃疾とを研究し、それらを治癒《ちゆ》せんがために摘発することは、あれこれと選択が....
「一つの愛情」より 著者:豊島与志雄
ていた。然し紀美子の自己卑下は特殊なものだった。いったいどういう人だろうか、不具
廃疾者だろうか、余りに純粋無垢なのだろうか、などと、吉岡はいつしか彼女のことを思....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
必ず数個の銭箱を掛くるを見る。その箱の上には、あるいは貧民のためと書し、あるいは
廃疾病人のために、あるいは寺院建築費・内陳修繕費・旧債支弁のため、神前供養のため....