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廃道
「廃道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廃道の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
来上ったようだ。始めから読み直して見る。 出門多所思。春風吹吾衣。芳草生車轍。
廃道入霞微。停※而矚目。万象帯晴暉。聴黄鳥宛転。観落英紛霏。行尽平蕪遠。題詩古寺....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、ここの名物の猿であります。 柳沢峠が開けてから後の大菩薩峠というものは、全く
廃道同様になってしまいましたけれど、今日でも通れば通れないことはないのです。そこ....
「木魂」より 著者:夢野久作
そのまま穿いて、アルミの弁当箱を詰めた黒い鞄を抱え直し抱え直し、落葉まじりの霜の
廃道を、この踏切板の上まで辿って来たのであったが、そこで真白い霜に包まれた踏切板....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くさん》や一九の輩《ともがら》をしてすら、ふわふわの関と歌わしめたほどの荒涼たる
廃道になっているから、この月夜を彷徨《さまよ》う何人《なんぴと》といえども、覆面....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
コロなども落ちてくるので、極楽寺坂の切り通しが成ると同時に、いつかあとかたもない
廃道になってしまったものだという。 岬、南へ突出すること 十町ばかり 海崖、およ....