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廓寥
「廓寥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廓寥の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
。 そうした、錯覚に似た彼らを眠るまえ枕の上から眺めていると、私の胸へはいつも
廓寥《かくりょう》とした深夜の気配が沁《し》みて来た。冬ざれた溪間の旅館は私のほ....
「路上」より 著者:梶井基次郎
は見廻して見た。垂れ下った曇空の下に大きな邸《やしき》の屋根が並んでいた。しかし
廓寥《かくりょう》として人影はなかった。あっけない気がした。嘲笑《あざわら》って....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
来覓命根。 杳※竟難知。 孤愁空遶夢。 宛動粛瑟悲。 江山秋已老。 粥薬※将衰。
廓寥天尚在。 高樹独余枝。 晩懐如此澹。 風露入詩遅。 十六 安らかな夜はし....