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廓清
「廓清〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廓清の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
んか》せるものを悉《ことごと》く嘔吐《おうと》し、胃内を掃除致し候《そろ》。胃内
廓清《いないかくせい》の功を奏したる後《のち》又食卓に就《つ》き、飽《あ》く迄珍....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
根本と枝葉との関係を明らかにしたのは、国学者の力によることが多いのであり、宗教|
廓清の一新時代はそこから開けて来た。暗い寺院に肉食妻帯の厳禁を廃し、多くの僧尼の....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
とするところだ。況んや君の手によって、極度の乱脈に陥っている現下の銃砲火薬取締が
廓清されると同時に、今云った連中にこの遺恨を報ずる事が出来たとすれば、吾輩の本懐....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
澹たるものがある。万一吾々が失敗したならば貴公達が、吾々の後跟を継いでこの皇国|
廓清の任に当らねばならぬ。また万一吾々が成功して天下を執る段になっても、吾々が今....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
出来なくとも、他の腰弁生活を羨むほどの事は無い。公民権もある、選挙権もある。市の
廓清も議院の改造も出来る。浮世を茶にせずとも自分の気に入るように革新出来ぬ事は無....
「字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
しかめて「OH! MY!」 生れはボストン。女学校評議員。教会伝道委員長。州政
廓清期成同盟実行委員。ポウランド孤児救済会長。その他、短いスカアトを禁ずる運動。....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
の前後に果たして中村屋内部の危機が迫って来ました。その結果として製パン工場に一大
廓清が行われ、職長並びに部下数名の退店等のことがあって、各部戦々として不安の色が....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
がら次第に政友と離れて孤立し、頼みになる腹心も門下生もなく、末路|寂寞として僅に
廓清会長として最後の幕を閉じたのは啻に清廉や狷介が累いしたばかりでもなかったろう....
「露伴先生の思い出」より 著者:和辻哲郎
いち早く身をひかれたのはいかにももっともなのであるが、しかしまたそれだけに先生の
廓清的な仕事の余地もあったのである。 先生の探求心が晩年まで衰えなかったことの....