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「廟議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

廟議の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
治七年に至りて一派の急進論者は突然政事家の社会より出で来たれり。これより先、時の廟議はすでに国権派と内治派との二大分裂を孕み、しばしば政事家間に衝突を起こしたり....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
心配の余り、三蔵を極刑に処するに非ざればロシヤに対して謝するの道なきものと考え、廟議《びょうぎ》をもって、我皇室に対する罪をもってロシヤの皇室に対する罪にも適用....
新疆所感」より 著者:日野強
るを得べからず。一を守るの勇なきもの、いずくんぞ両三を守るを得んや』と極論して、廟議ついに条約を破棄し、開戦に決せしめたり。露国をしてリワヂヤ条約を修正し、つい....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
国家|風教《ふうきょう》の貴《たっと》き所以《ゆえん》にして、たとえば南宋の時に廟議《びょうぎ》、主戦《しゅせん》と講和《こうわ》と二派に分れ、主戦論者は大抵《....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
のものだろう。そういって、彼はちょっと口を噤んだが、すぐ憂鬱そうに言葉を続けた「廟議は二つの鬼に食われている――延引策と不安定の二つの鬼です。その原因というのも....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
かっただけに、ただちにレーとの契約を解除するための対策をたて、六月一日にいたって廟議《びょうぎ》はそれに決するが、政府内部での彼ら両人の立場が、そのためおそろし....
三国志」より 著者:吉川英治
方針となって、朝議にかけられた。――いや独裁的に、百官へ云い渡されたのであった。廟議とはいえ、彼が口を開けば、それは絶対なものだった。 けれどこの時は、さすが....
三国志」より 著者:吉川英治
て、合※の城へ進出した。 この防呉作戦については、叡帝親征の事が決る前に、その廟議でも大いに議論のあった所であるが、結局、先帝以来、不敗の例となっている要路と....
三国志」より 著者:吉川英治
。これは、その作戦を否定したばかりでなく、すでに遠征を好まない空気が、ようやく、廟議の上にも顕著となった一証だと見てよい。 「守らんか、攻めんか」 蜀の輿論は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れには及ばん。初雪|見参の御遊とは、近ごろ珍しい」 「いえ、勅ではありましても、廟議の大事ではなし、ご欠席あそばしたところで、あながち何も」 「いやいや。なにか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
兵までをあげて都門の東西にそそぎこみ、 「万が一にも、ここにやぶれなば」 と、廟議としては、じつに稀有な即決と、また一大覚悟のもとに、これの布陣となった経過が....