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廡
「廡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
廡の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
はそれぞれ司曹があって、祈願の種類に依ってそれを祷ることになっていた。祠の左右の
廡下に並んだ諸司にはそれぞれ燈火が点いて、参詣の人びとはその前へ跪いて思い思いに....
「申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
跡らしい物が乱雑に著いていた。李生は気味が悪いが他にどうすることもできないので、
廡下へ腰をおろし、手にしていた弓を傍へ置いて、四辺に注意しながら休んでいた。廟の....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
邸に迎えようとして、五百に説いた。しかしそれは五百を識らぬのであった。五百は人の
廡下に倚ることを甘んずる女ではなかった。渋江一家の生計は縮小しなくてはならぬこと....
「阿繊」より 著者:田中貢太郎
売る家の門口をかたっぱしから叩いてみたが、返事をするものがなかった。しかたなしに
廡下をうろうろしていると、一軒の家の扉を左右に開けて一人の老人が出て来た。 「お....
「百花園」より 著者:永井荷風
園内の地を借りて二階建の俗悪な料理屋がある。その生垣につづいて、傾きかかった門の
廡《ひさし》には其文字も半不明となった南畝の※額《へんがく》が旧《きゅう》に依《....