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延いては
「延いては〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延いてはの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
その実行の可能に関して充分な見込がないと、単にその法律が行われないばかりでなく、
延いては一般に法の威厳を損ずるに至るものである。 八八 現行盗と非現行盗 ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
しょう」
「……ソ……そこだて……そこがトテモ面白いこの話の眼目になるところで、
延いては大正の今日に於ける姪の浜事件の根本問題にまで触れて来るところなんだ。手っ....
「私の貞操観」より 著者:与謝野晶子
めにも貞操を尊重せねばならぬ。家庭の平和と純潔とを乱せば一身の破滅ばかりでなく、
延いては一家の協同生活を危くし、社会の幸福をも害う結果が予想せられる。 学者は....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ルフィックである。文芸に於て取り上げられた問題は、すぐ様実は社会科学の又哲学の、
延いては又自然哲学の、問題であり、又問題となる(例えば大衆性の問題とか、科学的批....
「われを省みる」より 著者:宮本百合子
内部に拘わっているものの純不純が一目瞭然とし、我というものに対して取るべき態度、
延いては外界と自己との均衡がその時の最善に於てきっぱりと、わかったのです。 こ....
「魔像」より 著者:林不忘
たりでござる」 「上に聞えて面白くないばかりか、庶民に対しても御番部屋の名折れ、
延いては千代田のお城の威信《いしん》にも関することだ」 「そうだ。だが、上司へは....
「三国志」より 著者:吉川英治
な内政の一面に才腕をふるっていた李厳の退職は、何といっても、蜀軍の一時的休養と、
延いては国内諸部面の大刷新を促さずにはおかなかった。 蜀道の嶮岨は、事実、誰が....