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延ぶ
「延ぶ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延ぶの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みちの記」より 著者:森鴎外
物語するに打驚きて覚めぬ。何事かと聞けば、衛生と虎列拉との事なり。衛生とは人の命
延ぶる学なり、人の命|長ければ、人口殖えて食足らず、社会のためには利あるべくもあ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、もとこの二十年は犬から譲り受けたのだから当然の辛労である。さて人が七十以上生き
延ぶる時は、その背《せ》傴《かが》み、その面変り、その心曇り、小児めきて児女に笑....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
コは早や冥土《めいど》に通ずる路のごとく思われ、ヒヤヒヤと吹き来る風は隠府の羽を
延ぶるがごとく、眼前に闇よりもひときわ黒く釣《つ》られたる案山子《かかし》は焼け....
「三国志」より 著者:吉川英治
慰め奉れ、と相国から酒をお贈り申しにきたのです。これは延寿酒といって、百歳の齢を
延ぶる美酒です。さあ一|盞おあがりなさい」 携えてきた一壺の酒を取り出して杯を....