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延年
「延年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延年の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ならない。幕府の役人にそれほどの先見の明があったとは言いがたい。なるほど、安政万
延年代には岩瀬肥後のような人もあった。しかし、それはごくまれな人のことで、大概の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に渡来する僧侶で本国の方に名を知られたほどのものも年々絶えないくらいであった。寛
延年代には幕府は長崎入港の唐船を十五艘に制限し、さらに寛政三年よりは一か年十艘以....
「李陵」より 著者:中島敦
兵を北に還《かえ》そうということに決まったという。これを聞いて、校尉《こうい》韓
延年《かんえんねん》以下漢軍の幕僚《ばくりょう》たちの頭に、あるいは助かるかもし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
長唄もそれでおしまいになるらしいから、はてな、「ついに泣かぬ弁慶……」を食って、
延年《えんねん》の舞へ飛ぶのか知らん……と道庵が戸惑いをしました。 ところが、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
進帳になったが、これも盛衰記にあるのと筋が違っているので、十分にはわからず、ただ
延年の舞ぐらいが、少々目さきに残っている。安達原では、八幡太郎の殿様姿や、貞任の....
「魔王物語」より 著者:田中貢太郎
中にあって備後国の魔王の物語は、ちょっと風がわりであるから紹介してみよう。 寛
延年間のことであったらしい。備後国三|次郡布努村に稲生平太郎と云う少年武士があっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
振鈴が鳴り、それにつれて、舞台の彼女はいつか水のごとき舞の線を描き出している。
延年舞の似セ舞らしい。――ふるえをおびた祝歌の歌詞が、とぎれとぎれ、高氏の耳へ流....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
窓の雀”が、時代のあらしに、翼を分かって、思い思いな二十歳台の巣立ちをしてゆく保
延年間(約八百年前)の世態を前奏とし、物語はいま、保元の乱、直前まで、書いてきま....
「山の人生」より 著者:柳田国男
りであった故に、小野はただちに海尊なることを看破し、就いて兵法を学び、また恭しく
延年益寿の術を訊ねた。異人答えて曰く、もと修するの法なし、かつて九郎|判官に随従....