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延期
「延期〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延期の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
、だれとも滅多に口を利《き》かないほど、沈み切った人間になって居りました。結婚を
延期したらと注意した同僚も、一人や二人ではございません。医者に見て貰ったらと云う....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
まいとするのはいかん。上程してみた上で、取調べの必要ができたからと云って、そこで
延期を図ればよろしい」 「取調べる必要があれば、上程前に取調べをやらせた方が穏や....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。晴は当分登校。 ◯偕成社も焼け落ちた。出版企画中の「成層圏戦隊」もこれにて無期
延期。 ◯吉祥寺駅にて山東先生にお目にかかる。 ◯報道班員の身分証明書で切符を買....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
これは大月の名声も大いに与って力あった事は否めないのだが、ひとまず容疑者の検束は
延期になり、やがて一行は岳陰荘へ引挙げて来た。 そしてその翌日、東京へ解剖に送....
「あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
立上がると、あとに残った少しばかりの人々に向って、 「都合により、判決は、明日に
延期します」 ってやったんです。――静かなもんでしたよ…… いや、もうお判り....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
レラはなかなかおしまいになりませんので、大抵の学校は九月一日からの授業開始を当分
延期するような始末でした。おまけに今までは山の手方面には比較的少なかったコレラ患....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
月半ばかりを暮した。 三 実際いやになっちゃった。 四月一日の大会はまたまた
延期となって、こんどは八月という大体の見当ではあるが、それもはたしてやれるかどう....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
ての裁判医の鑑識があまりにも意外な結果を公表したので、三津子の取調べは昨日は急に
延期となったものであった。 「土居三津子はまだ到着しませんが、間もなく――そう、....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
中午前二時だと示達された。あまりに早急な出発であるから、僕はいささか未練がましく
延期を求めたが、博士は気の毒そうな顔で首を左右にふった。 「この機密が漏洩するこ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
午後十時が、十一時になり、十二時をまわった。 「今夜はもう出発とりやめで、明朝に
延期になるんだろう」 などと噂しているところへ、午前一時になって、突然乗船命令....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
――その頃はまだそんなことをいう習慣が去りませんでしたので、かたがた来年の春まで
延期ということになりまして、その翌年の四月の末にいよいよ結婚式を挙げることになり....
「蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
のお祭りもみな質素に済ませることになりまして、六月のお祭り月にも麹町の山王さまは
延期、赤坂の氷川さまもお神輿が渡っただけで、山車も踊り屋台も見合せ、わたくしの近....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
間もなく病気にかかったという牢屋医者からの届け出があったので、その仕置は来春まで
延期されて、かれは暗い牢獄のなかで天保六年の春を迎えた。 三月になって、かれの....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
当日、リバプール出航の約なるパシフィック会社汽船オルコマ号は、ストライキのために
延期の報を得たれば、当時漫遊中の阪谷男爵をハイドパーク・ホテルに訪う。ときに、同....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
うということを主張しておるのであります。したがいまして、この実施を一年ないし二年
延期をいたしまして、りっぱな内容あるものにして実施をすべきであると強く主張してお....