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延棒
「延棒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延棒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」より 著者:ホーソーンナサニエル
りに扉に錠を下してから、金貨のはいった袋や、洗盤ほどもある金のコップや、重い金の
延棒《のべぼう》や、十リットルもある金粉を取り出し、それを部屋の薄暗い隅っこから....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
というのは、私の妻がへんな噂を聞き込んで来たのである。市木さんの家には、黄金の
延棒が秘蔵されているというのだった。 市木さんはいつもみすぼらしい身扮をしてい....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
と、島田一族三名が手ブラで越してきた。ただ一ツたずさえてきた皮の行嚢の中に黄金の
延棒が百三十本ほどつまっていたという話が伝わっている。その何本かを無造作につかみ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
時など、改めて建立しなければならない。その時の費用にするために、随分昔から黄金の
延棒が、天井に大切に釣るしてあるのだ」「これは私には初耳だ」「ところで楽器という....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
われたところの、巨大ないくつかの唐櫃であり、その中に充ちている物といえば、黄金の
延棒や銀の板や、その他貴金属の器具や武具であった。 昭和年間の価値に換算したら....
「おせん」より 著者:邦枝完二
ような、笠森おせんを乗せた嬉しさは、駕籠屋仲間の誉れでもあろう。竹も仙蔵も、金の
延棒を乗せたよりも腹は得意で一ぱいになっていた。 「こう見や。あすこへ行くなァお....