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延長
「延長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
延長の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
っておいてくれ」 と、彼はなぜか偽名をつかい、横柄な口をきいて、交換嬢を銅線の
延長の上においておびえさせた。 「ああ熊本君か。僕は――いわんでも分っているだろ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
い。 私はまた愛を出発点として社会生活を考えて見よう。 社会生活は個人生活の
延長であらねばならぬ。個人的欲求と社会的欲求とが軒輊するという考えは根柢的に間違....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ていたものである。これがために潮汐作用は非常に強かったので地球の回転周期は次第に
延長され、その際に消失する回転のエネルギーの一部は、太陰を徐々に現在の距離に持っ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
以来のドイツの猛撃は瞬時にオランダ、ベルギーを屈伏せしめ、難攻と信ぜられたマジノ
延長線を突破して、ベルギーに進出した仏英の背後に迫り、たちまち、これを撃滅し、更....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
出来て便利になったというが、我々は電車のお庇で辺鄙が賑かになって家賃が騰るので、
延長する度毎に段々遠くへ転さなくてはならないから、電車の出来たのが却て不便だと云....
「地球要塞」より 著者:海野十三
きわ》めて報告していたではないか。地球上の戦争は果てても、戦争は更に宇宙へ向って
延長し、戦争の果てる時は遂《つい》に永遠に来ないであろう!....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
えると、今日のように保守的といわんよりは退嬰的な、そして勉強の足りない編集方針を
延長していったのでは、必ず早晩大きな破綻を生ずるにちがいない。これを避けるには今....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
た科学者たちは本来の科学研究を行うのに寧日なく、自己の科学趣味や科学報恩の意志を
延長して科学小説にまで手を伸ばそうという人は皆無だった。 ところが今や世はあげ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
ら二十八年と予定して稿を起したのではない。読者の限りない人気に引き摺られて次第に
延長したので、アレほど厖大な案を立てたのでないのはその巻数の分け方を見ても明らか....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
時頃お薄を一服のむと精神が鎮まって目がさえる。それから明日の夕飯時ごろまで徹夜の
延長をし、夕方お風呂を浴びてぐっすり寝る。すると十二時前に決まって目がさめる。そ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
シヤから中世を経て、近世欧州殊にドイツに至るまでの哲学を哲学として研究し、それの
延長もしくは継続という考えで攻究する。西洋の哲学に関係なきものは哲学でないかのご....
「迷信解」より 著者:井上円了
けり。足下は人を救助せし積善の余慶をもって、天はことにそのひとたび必定せる寿命を
延長したるなり』」との一話のごときは、なにものかの作説なるべきも、筮者の遁辞には....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
を極端に誇張したもの(即ち文三)を中心として両親や周囲の人物の性格を同じく極端に
延長したものを配して新旧思想の衝突を描いたのであると、極めて漠然たる話をした事が....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
る。すなわち三十九度、この里程二千八百二十マイルあり。これ、世界中において南北に
延長せる最長国たり。山岳の多くして平地に乏しきこと、極熱と極寒の両端を有する等は....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
した部隊は仏軍の意表に出でて五月十日既にセダン附近に於てマースを渡河し、マジノの
延長線を突破したのである。 シュリーフェン以来独軍の主力は右翼にあるものと定ま....