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「建坪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

建坪の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
酒中日記」より 著者:国木田独歩
事も出来ますまいが、今度の設計なら決して高い予算じゃ御座いませんよ、何にしろあの建坪ですもの、八千円なら安い位なものです」 「いやその安価《やすい》のが私ゃ気に....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て四千坪に近く、古家ながら茅葺の四棟もあって、廊下、雪隠、物置、下屋一切を入れて建坪が百坪にも上ります。村の人となって程なく、二尺余の杉苗を買うて私は母屋の南面....
牡丹」より 著者:宮本百合子
で頭からむくように脱いで形式的に礼を返した。 「やあ、どうぞよろしく。――これで建坪はどの位ありましょうかね」 幸雄は面倒そうに、 「引くるめて三十五坪くらい....
一本の花」より 著者:宮本百合子
は知っているのだろうか。朝子は二重に厭な心持がして、社長室のリノリウムを踏んだ。建坪の工合で、校正室は、社長室を抜けてでないと行けなかった。朝子は、黙って軽く頭....
海底都市」より 著者:海野十三
」 「ああ、聞いているとも」 「その海底都市の骨格《こっかく》に相当する八十階で建坪《たてつぼ》一万一千平方キロメートルの坑道ががっちり出来たのが、実に起工後十....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
並べました。 「そこで普請《ふしん》にかかりますが……それが坪三十両に見積って、建坪三十坪、まあザッと千両ですか」 七兵衛は、また百両包と覚しいのを、前に並べ....