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「建場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

建場の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
一 越中|高岡《たかおか》より倶利伽羅下《くりからじた》の建場《たてば》なる石動《いするぎ》まで、四里八町が間を定時発の乗り合い馬車あり。....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
て駕籠にゆられて行くと、朝の五つ半(午前九時)前に沼津の宿に這入って、宿はずれの建場茶屋に休むことになりました。朝涼のあいだと云っても一里半ほどの路を来たので、....
夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
か、(廂はずれに山見る眉)峰の茶店に茶汲女が赤前垂というのが事実なら、疱瘡の神の建場でも差支えん。湯の尾峠を越そうとも思います。――落着く前は京都ですわ。 百合....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、この竹輪は骨がなくて難有い。) 余り旨そうなので、こっちは里心が着きました。建場々々で飲酒りますから、滅多に持出した事のない仕込の片餉、油揚の煮染に沢庵とい....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
この紀行の詳細を極めているのは実に驚くべき程で、途中の神社仏閣、地理風俗、旅館、建場茶屋、飲食店、諸種の見聞、諸物価など、ことごとく明細に記入してある。後日の参....
雪霊記事」より 著者:泉鏡花
のでありますが、福井までには及びません、私の故郷からはそれから七里さきの、丸岡の建場に俥が休んだ時立合せた上下の旅客の口々から、もうお米さんの風説を聞きました。....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
かい、あとで、俥は?」 「自動車の運転手とは違います、えへへ。駕籠舁と、車夫は、建場で飲むのは仕来りでさ。ご心配なさらねえで、ご緩り。若奥様に、多分にお心付を頂....