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建業
「建業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
建業の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カストリ社事件」より 著者:坂口安吾
り合いのアンチャンが、今では親分になっている。テキヤなどとは昔の言葉で、今では土
建業、ナント力組、即ち、紳士である。 その車組の善八親分に街でバッタリ会って、....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
。魂が浄まって、しごく、よきものだぞ。今朝まで泊っておった。オレは進駐軍関係の土
建業務もやっとるから、キリスト教のよいところも充分に知っとるが、やっぱし宗教はカ....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
れも少し意外だつた。もつとも、後で聞いたところによると、小夜子の夫は、やつぱり土
建業の新興事業家だつた。ただ他の成金とちがうのは、戰爭以前から――財閥に深い關係....
「三国志」より 著者:吉川英治
意は、 「かかる狭小な地に、長く聖駕をお駐めするわけにはゆかぬ。洛陽は古から天子
建業の地でもあれば――」と皆、還幸を望んでいた。 が、どうも李楽ひとりが、頑張....
「三国志」より 著者:吉川英治
れ、高祖のおわすところ必ず二者侍立しておりましたとか。――ゆえに後代ふたりを以て
建業の二功臣とあがめ、高祖皇帝を画けば、必ずその左右に、張良、蕭何の二忠臣を書く....
「三国志」より 著者:吉川英治
わが君へと、認め終って果てました」 「なに、張紘が死んだ」 折も折である。呉の
建業以来の功臣。孫権は涙しながらその遺書を見た。 張紘の遺書には縷々として、生....
「三国志」より 著者:吉川英治
、命をふくんでそこに待機し、満を持すの形をとっていた。 魏の急使は、呉の主都、
建業に着いて、いまや呉の向背こそ、天下の将来を左右するものと、あらゆる外交手段や....
「三国志」より 著者:吉川英治
ぐ呉に漏れていた。呉ではむしろ期して待っていたような観すらある。 すなわち呉の
建業もまた活溌なる軍事的のうごきを示し、輔国大将軍|平北都元帥に封ぜられた陸遜は....
「三国志」より 著者:吉川英治
各地の暴動を醸すにいたるまでは、長江の嶮と、江東海南の地を占めるこの国の富強と、
建業城中の善謀忠武の群臣は、なお多々健在であったといえる。 しかし、敗るるや、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
人だった。 だが、世は戦雲の下。呉は蜀と同盟して、魏の洛陽を衝かんとし、曹操の
建業も一朝の間かとあやぶまれていたような秋である。いかに自分の弟だからといえ、詩....