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「建碑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

建碑の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
の文の事を伝えて完からず、また間実に惇るものさえあるのは、この筆削のためである。建碑の事が畢ってから、渋江氏は台所町の邸を引き払って亀沢町に移った。これは淀川過....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
門人たちが妙な感情にとらわれて、貞奴の引退興行の相談をうけても引受けなかったり、建碑のことでも楯《たて》を突きあっているのはあまり狭量ではあるまいか。かつて女優....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
は電車で道後公園へ行ったが、妻及び私の親戚は凡て賓客として待遇せられて、予てこの建碑に厚意を寄せられた人々はいずれも参会した。そして柳原極堂氏の建碑の始末に関す....
歯車」より 著者:芥川竜之介
から話をつづけたまま、或カッフェへ僕をつれて行った。 「久しぶりだなあ。朱舜水の建碑式以来だろう」 彼は葉巻に火をつけた後、大理石のテエブル越しにこう僕に話し....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
遊び過ぎました」といって、急いで帰る時の女の顔は、いつものように寂しそうでした。建碑式 七月九日の鴎外の命日に、詩碑の除幕式があるという通知を受けて、団子坂へ....
向嶋」より 著者:永井荷風
堤上を以て都人観花の勝地たらしむべく、明治二十年に植桜之碑を建てて紀念となした。建碑について尽力した人の重《おも》なるものは、その時には既に世を去っていた成島柳....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
す。俳優は藤沢浅二郎経営の俳優学校卒業生なり。 ○三月、歌舞伎座にて福地桜痴居士建碑興行。狂言は桜痴居士の著作のみを択みて、「春日局」「義士誉」「春雨傘」「新七....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
はなく、これは多分確かと思うが、新しい甕の中へすべてを収めて、移転した延命寺山に建碑し直す時、新規の場所の地下に埋けたことと覚えている――というのである。 そ....