建立[語句情報] » 建立

「建立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

建立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さき者へ」より 著者:有島武郎
何故二人の肉慾の結果を天からの賜物《たまもの》のように思わねばならぬのか。家庭の建立《こんりゅう》に費す労力と精力とを自分は他に用うべきではなかったのか。 私....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
よ》ってもって生活した生活の利点に沐浴《もくよく》しているとしても、新しい文化の建立に対する指導者、教育者をもってみずから任ずべきではなく、自分の思想的立場を納....
想片」より 著者:有島武郎
的交渉によっておきかえられるに至った。すなわち物心という二要素が強いて生活の中に建立されて、すべての生活が物によってのみ評定されるに至った。その原因は前にもいっ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
れ、そこに、奇怪な空中楼閣を描き出すようになる。そして、お前の衷には苦しい二元が建立される。霊と肉、天国と地獄、天使と悪魔、それから何、それから何……対立した観....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
三月十日の空襲から二日後に行って以来のこと。小本堂出来、朱塗りの色も鮮やか。本堂建立のため、金五円也を寄進す。 ◯仲見世はいうに及ばず、境内いたるところにつまら....
東京要塞」より 著者:海野十三
かつて欧洲大戦の砌、遥々欧洲の戦場に参戦して不幸にも陣歿したわが義勇兵たちのため建立してあった忠魂塔と、同じ形同じ大きさの記念塔をもう一つ作って、わが国に贈ろう....
縁結び」より 著者:泉鏡花
天保庚申年に、山を開いて、共同墓地にした時に、居まわりに寺がないから、この御堂を建立して、家々の位牌を預ける事にした、そこで回向堂とも称うるので、この堂守ばかり....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
るの、大長者どのの、お別荘がござるてよ。その長者の奥様じゃわいの。」 「それが御建立なされるかよ。」 「おいの、いんにゃいの、建てさっしゃるはその奥様に違いない....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
終了の仰せを戴いたのでございます。同時に現世の方ではすでに私の為めに一つの神社が建立されて居り、私は間もなくこの修行場からその神社の方へと引移ることになったので....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
』に形容されてるような高峻な山ではない。最高峰の観音堂は『八犬伝』に由ると義実の建立となってるが、寺記には孝謙天皇の御造立となっている。安房は国史にはかなり古い....
雷同性に富む現代女流画家」より 著者:上村松園
ってしまって、自分勝手に躍り狂っているのでありますから、自ら開拓して芸術の殿堂を建立しようなんてことはとても覚つかないことであります。 我が国では昔から女が絵....
三枚続」より 著者:泉鏡花
でるのなんぞ直したら、お夏さんの祈祷所みたようのもの、勝山さんだけの弁天様の堂を建立しようなんてね、いっていなすった、その埋地へ遁げて来たんでさ。考えて見るとそ....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
られる。万山の奥ともいわるる槍でさえ、夙くから開け、絶頂始め坊主小屋等は、碑祠を建立せられたるため、幾部分汚されてるが、世に知られないのは穂高の幸か、空海も、播....
西航日録」より 著者:井上円了
tle)村に遊ぶ。これウィリアム・コンクェロール王の古戦場にして、当時戦勝記念に建立せし寺院、今なお存せり。 車行数里入田園、処処春風草色喧、欲問一千年古跡、牧....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
した。 こうしてアン巻き屋の男に連れていかれたのは、加藤清正が朝鮮出兵のときに建立したといわれる「蝋石の塔」の近くだった。彼の住んでいる家は最下級の人が住んで....