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建言
「建言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
建言の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
をすることであろうし、わが国の裁断をも慎重にしなければならぬ、と言って三つの策を
建言した。 第一にかれを本国へ返さるる事は上策也(此事難きに似て易き歟《か》)....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
》でた。が、忠直卿は、家老たちが口を酸《す》っぱくして説けば説くほど、家老たちの
建言を採用するのが厭になった。彼自身、心のうちでは百姓に相当な同情を懐きながら、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
念なく押し切って充分の談判を願いたいと。同時に、薩摩藩の大久保市蔵からも幕府への
建言があって、これは人心の向背にもかかわり、莫大な後難もこの一挙にある、公使らの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その許しを願うことと、それから例の七卿の復任を許されたいということで、さまざまに
建言をするけれど更に御採用がない、この上は兵力を以て京都へ推参して手詰《てづめ》....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
道ノ富貴、内地トソノ隆ヲ争フベシ」と断じたおもわくに合致した。
――政府はこの
建言をう呑《の》みにしなければならぬほど策が無かったのだ。世論は、外に対してあく....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
。しかるに明治年間ある知事の時代に、たぶん机の上の学問しか知らないいわゆる技師の
建言によってであろう、この礁が汽船の出入りの邪魔になると言ってダイナマイトで破砕....
「破片」より 著者:寺田寅彦
い切って従業員の制服を全廃して思い思いの背広服ないし和服着流しにする事を電気局に
建言したらどうかと思ってみたのであった。 十 このごろ、熱帯魚を....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ペラをつくって、王フリードリッヒに、統御の方法として音楽による馴致は有効であると
建言して、自身のオペラを隆盛ならしめるようになってからは、ニイチェを邪魔にしまし....
「話に聞いた近藤勇」より 著者:三田村鳶魚
った。そうして上京を致しましたが、御所のうちに新しく建てられました学問所、これへ
建言するというわけで、清河八郎等が出かけて行く。どうして、西国九州から来ている浪....
「鉄の規律」より 著者:平林初之輔
の意味も自ら明瞭となる。 以上の事実に基づきて速刻捜査の方針をたてられんことを
建言す。 捜査課長は読み終わると 「成る程」と大きくうなずいた。額には脂汗が....